今回のエミリアのクリスタルドレスの撮影に向けて、事前の準備を入念に行いました。ドレスのチュール生地の質感が最大のポイントで、逆光の中で上品な光沢を放つよう、インナーを工夫して透けすぎを防ぎました。髪色は銀髪で毛先に繊細なグラデーションが入っているため、撮影前にふんわりとしたボリューム感を整えました。エルフ耳を装着する際も、横顔のラインが崩れないよう位置を細かく調整しています。ロケーションには林と芝生の傍を選び、夕方の逆光写真に最適な環境を整えました。
1枚目の星の小道具を持って片足立ちするスナップは、体幹と筋力のコントロールが必要でした。スカートの裾が長く軽やかであるため、なびかせた時の綺麗な弧を捉えるのが難しく、何度もテイクを重ねました。星を持つ際、手元をリラックスさせつつ小道具を落とさず、視線をまっすぐ前に向ける姿勢は、体力と集中力が試されました。2枚目の花束を持ったカットは大きな動きを抑え、体を少し横に向けて光の輪を顔に映し、舞い上がるチュールドレスの広がりを大きく見せました。最後の静かなカットは、髪に降り注ぐ光を木陰や芝生の緑と合わせ、静寂感を演出しています。
レタッチでは過度なエフェクトを避け、逆光ならではの柔らかな空気感を忠実に再現しました。ハイライト部分をわずかに抑え、輪郭のラインをより鮮明に引き立てています。芝生の上でのポージングは足元のバランスが取りにくく、1枚目の片足立ちではふくらはぎが震えやすかったため、何度か休憩を挟んで滑らかなポーズを完成させました。スカートは何層もの薄絹が重なっているため、芝生を歩くと泥や雑草がつきやすく、撮影の合間にスタッフさんに取り除いてもらう必要がありました。
撮影中は太陽の位置を常に確認していました。逆光のアングルが少しでもずれると顔の影が濃くなってしまうため、レフ板や木陰を利用して光のバランスを調整しました。足元の芝生は凸凹しており、特にハイヒールを履いている時は一歩一歩踏み固めてからポーズをとる必要がありました。回転を繰り返して少し目が回り、休憩を挟む場面もありました。太陽が雲間から差し込むわずか数秒の最も美しい光を捉えるため、カメラマンさんと息を合わせて素早くシャッターを切りました。ウィッグは編み込みがあるもののサイドが重く、風でずれやすいため、手でこまめに直しました。星を持つ手首の角度も、優雅さを保ちつつ小道具を落とさないようキープしたため腕がかなり疲れました。
風が強い時はスカートの広がりが美しく映えますが、風が弱い時はスタッフさんが横からうちわで風を送ったり布を振ったりしてくれました。こうした逆光撮影はモデルのアイキャッチライトが非常に重要で、瞳に光を宿すために光源の位置を意識し続けました。日没前の光は変化が早く撮影時間はタイトでしたが、限られた時間で素早くポーズを調整し最高の瞬間を捉えました。メイクはテカリを防ぐためマットファンデーションを使用しましたが、逆光で顔が暗くならないよう、透明なディフューザー板を前にかざして柔らかい光を取り入れました。星の小道具は反射素材を使っており、逆光の中でキラキラと輝いて画面に立体感を与えてくれます。花束には長い白リボンを結び、風になびかせて構図を豊かにしました。光を巧みに操り最適な逆光アングルへ導いてくださったカメラマンの星嵐先生に感謝です。純粋な写真撮影のプロセスを心から楽しむことができ、キャラクターへの理解も一層深まりました。ウィッグの重みや足場の悪さで撮影後は疲れもありましたが、美しい仕上がりを見てすべての苦労が報われたと感じました。星のステッキは、リアルすぎずクリスタルのような質感を出すために自分で何晩もかけて彩色したものです。ロングトレーン仕様のため、移動時は木の枝に引っかからないよう常に裾を持ち上げて歩きました。クリスタルドレスは見た目こそ軽やかですが、ウエストのサポートがかなりタイトだったため、撮影の合間に帯を緩めて一息つく必要がありました。