邪兎屋トリオの合わせは、キャラ決定から本番撮影まで約1ヶ月の準備期間をかけました。今回私が担当したのはアンビー・デマラで、他の2人のパートナーがそれぞれニコ・デマラと猫宮又奈を担当しました。
衣装全体で最も目を引くのは、黄×黒のタクティカルベストとテープロゴ入りの黒タイツ コーデです。黒のニーハイソックスに厚底の黄黒スニーカーを合わせることで下半身のプロポーションをスラリと見せ、ヘッドホンとシルバーのショートヘアが合わさることで、アンビーならではの冷静でどこか天然な戦闘少女のオーラが一気に引き立ちました。装備の再現のためにLEDライト入りの武器プロップや四角いタクティカルポーチも特注。手に持つとしっかりとした重量感があり、様々な構えポーズを取る際は腕の力で重心を安定させる必要がありました。
ロケ地には、大きなガラスドーム天井を持つ近代建築をセレクト。天候にも恵まれ、天井から自然光が降り注ぎ、空間全体に抜群の透明感がありました。何より素晴らしかったのは床のタイルで、鏡のように磨き上げられており、私たちの動きや小道具を綺麗に反射して空間の奥行きと広がりを大幅に高めてくれました。ただし反射する床での撮影には難点もあり、油断するとカメラマンの照明スタンドや三脚が映り込んでしまうため、映り込みを避けるよう終始立ち位置や動線を調整し続けました。
邪兎屋の3人組はそれぞれ強い個性を持っています。アンビーがチームの戦闘担当ということもあり、黒のハイスツールを動かしたり重い小道具を運んだりといった力仕事は私が少し多めに引き受けました。ニコ・デマラのピンクのロングヘアと白黒ショートパンツの組み合わせはチームのリーダーらしい存在感を放ち、猫宮又奈の巨大な赤白ケモ耳と赤いタクティカルスーツは強烈な視覚的インパクトを与えてくれます。3人全員にピントが合い、かつ邪兎屋らしい自由でありながら息の合った戦闘の空気感が伝わるよう、段差や高低差を活かした立ち位置を何度も試しました。
最高の画角を追求するため、難易度の高いポージングにも多数挑戦しました。例えば3人の階段状のフォーメーションでは、それぞれの脚の向きや武器を構える角度を細かく微調整。プロップの剣が顔を遮らないようにしつつ武器のサイバー感をしっかり見せ、黒タイツ コーデやアシンメトリーなスカートの裾と相まって、全体のシルエットをよりシャープに引き締めました。
屋外の移動、着替え、ウィッグや小道具のセッティングなど、準備や撮影のプロセスはかなり煩雑で本当にクタクタになりました。しかし、ファインダー越しにゼンレスゾーンゼロの邪兎屋3人組が完全に立ち現れた姿を見たときは、大きな達成感に包まれました。カメラマンのライティングも非常にプロフェッショナルで、黄・赤・ピンクという高彩度の3色を寒色系の背景に見事に馴染ませ、散らかった印象を与えることなく自然に調和させてくれました。今回の合わせを通して、邪兎屋ならではの魅力的な世界観をしっかりと形にできたと感じています。