今回は『蠱道人』の白凝氷というキャラクターに挑戦し、8月17日に北京国家会議センターで開催されたIJOYアニメ・ゲームイベントで撮影を行いました。白と青を基調とした衣装は生地の高級感が問われる上、素足という設定ゆえに脚のラインが際立ち、従来の伝統的な古風スタイルとは一線を画すため、事前の準備は緊張の連続でした。
まずメイクとヘアセットについてです。冷徹な雰囲気を表現するため色白ベースのファンデーションを選び、銀白のストレートロングウィッグの前髪を丁寧にカットして額のバランスを整えました。薄いトーンのカラコンを合わせ、アイメイクは甘さを排して目元を引き締め、どこか浮世離れしたアンニュイな空気感を強調。白青の大袖衣装はしっかりとした張りのある生地で、立ち姿でも座りポーズでも美しいドレープを描いてくれましたが、袖が重いため手首に跡がつきやすいのが難点でした。
会場は大混雑しており、ブースの床には白いシャギーラグが敷かれていたものの下地が硬く、素足で立つと冷たさと痛みがダイレクトに伝わってきました。脚のラインを最も綺麗に見せるため、カメラマンさんと膝立ちやしゃがみポーズの角度を何度も調整。3枚目のカットは一見楽そうに見えますが、体幹を効かせて身体を前傾させながら脚を持ち上げ、左足をしっかり踏みしめる必要があり、寒色系ライティングの下で太もものラインが美しく引き立つポーズを見つけるまで何テイクも重ねました。
小道具の剣もずっしりと重い無垢材で作られており、長時間構えると手が震えそうになるため、指先でふわりと柄を握り、剣の房が自然に垂れ下がるよう意識しました。視線も顔の向きに合わせて冷たい眼差しをレンズや斜め下へ向けました。高い位置からのトップライトと足元のレフ板により、白い肌の透明感が際立ち、正面の座りポーズでは光が当たって腹部に自然な立体感と艶が生まれました。
知る人ぞ知るキャラクターのため周囲の反応が気になっていましたが、会場で同じ作品のファンに出会い、設定の再現度の高さを褒めていただけて感激しました。足裏の痛みや長時間の抜刀による筋肉痛などハードな撮影でしたが、イベント撮影写真の受け取りを経て、思い描いていた冷艶な美しさを余すところなく写真に収めることができ、充実感でいっぱいです。