今回の撮影は、主にゲーム内PVに登場する心海の海辺のシーンを再現しつつ、P2にある絵師様の手描き二次創作動画のワンシーンを実写化することを目的としました。以前からその手描き動画の優しい雰囲気が大好きだったため、今回のコスプレ写真を企画しました。
まずは衣装についてお話しします。今回は三分妄想の衣装を着用しました。全体的なシルエットはゲーム設定にとても忠実ですが、実物の色味がやや青めに作られているのは確かです。原画と比較すると青みが強めで、自然光の下では色味の違いがやや目立ちます。しかし、海水や砂浜を背景にすると、この青みがかった色調がかえって清涼感と神秘的な美しさを引き立ててくれたため、そのまま活かすことにしました。もともと1:1の完全な再現を目指していたわけではなく、自分自身の解釈に基づいた情景を表現したかったからです。
上半身の手袋のディテールにはとても満足しています。白い手袋の質感は非常に柔らかく、手の甲にあしらわれた4粒のパールの間隔やサイズ比率も素晴らしい仕上がりでした。最初のアップの撮影では、胸の前で両手を重ね、衣装の紫色のチュールのひだを綺麗に整えました。布地がシアーなため、白飛びを防ぎつつストライプの織り目を残すようライティングに配慮し、シャッターと絞りのバランスを微調整したことで、非常に立体感のある光と影を捉えることができました。
ボトムスには白ストッキング、下駄、そしてダークブルーのリボンを合わせました。砂浜で脚元のアップを撮影するのは想像以上にハードな作業です。砂がとても柔らかいため下駄が沈み込みやすく、裾を持ち上げながら軽やかに歩かないと足の甲のラインが強張って見えてしまいます。また、白ストッキングは砂がつきやすいため、美しい画面を保つために数テイクごとにウェットティッシュで砂粒を丁寧に拭き取りました。波が打ち寄せる瞬間には水しぶきを素早く捉えつつ、海水で濡れたストッキングの縁に宿る光のニュアンスにも気を配りました。左手に持った発光プロップと波の光のエフェクトを合わせ、実写ロケだけでは出せないサイバーな輝きを、現場の光源と後加工のカラーコレクションによってしっかりと世界観に近づけました。
幾重にも重なる衣装を身にまとい、強風の吹き抜ける海辺でウィッグや裾を直しながらの撮影は本当に過酷でした。投稿後に一部の粗探しをするコメントも見かけましたが、最初から完全再現とは公言していませんし、創作とは個人の感性を宿した二次創作そのものです。心ない言葉に耳を傾けるつもりはなく、温かい応援だけを受け止めています。この作品において何より大切だったのは、大好きな衣装のディテールと現場の空気を、リアルな自然の中で調和させていくプロセスそのものでした。ロケ地選びから衣装の調整、本番の撮影に至るまで、カメラマンさんと長い時間をかけて作り上げました。海風に吹かれる心海の姿を、皆様に楽しんでいただけたら幸いです。