広州文化館新館でのこのキサキの古風なロケーション撮影がようやく形になりました。ここで撮影を選んだ最大の理由は、建築物の持つ「スケール感(尺度感)」が非常に素晴らしかったからです。深みのある木製の反り屋根(飛檐)、青灰色の瓦屋根、端正に配置された階段や回廊が、非常にしっかりとした視覚的フレーム(枠組み)を構成しており、古典と現代が融合したキャラクターの気品を表現するのに最適でした。
スタイリング全体のコーディネートにも少しこだわりを詰め込みました。改良型の黒いチャイナドレスはハイスリットのデザインで、黒地に施された金の盤竜の刺繍がとても美しい光沢を放っています。その上に黒のロングトレンチコートを肩に羽織るスタイルにしましたが、これは階段や回廊の奥行き感(縦深感)に合わせるためです。歩くたびに裾が風をはらみ、同時にトレンチコートのドレープ感が全体のシルエットのプロポーションを美しく整えてくれます。黒のハイヒールとシルバーフレームのハンドバッグを合わせることで、全体の輪郭がよりシャープで、重厚感のある印象に仕上がりました。
撮影の際は、シチュエーションごとに構図を明確に使い分けました。例えば階段のエリアでは、広角レンズを用いたローアングルからの仰拍を取り入れ、遠近法のパースによって背後の反り屋根をより壮大に引き立て、階段を歩む姿から余裕のある凛としたオーラを表現しました。一方、回廊の欄杆(手すり)の場所では、手前にある木柱や手すりをリーディングラインとして活用し、ふと振り返る瞬間をキャッチして画面に物語性(ストーリー感)を持たせました。撮影当日の天気は曇りから晴れへと変わり、屋外の光は実はかなり硬質だったのですが、屋根の落とす陰影のエリアを上手く利用して立ち位置を調整することで、顔に強烈な明暗のコントラストが出るのを防ぎ、同時に衣装の繊細なテクスチャや質感をより綺麗に浮かび上がらせることができました。
後期処理(レタッチ)では、空に白い同心円の光の輪(リングビーム)と垂直な光線を加えました。この一連のエフェクト(特効)は技術のひけらかしではなく、単なる古風なロケーション撮影の重々しさを打ち破り、少しシュールな要素をプラスしたかったからです。これが、キャラクターが本来存在するブルーアーカイブの二次元の空気感により引き寄せてくれます。全セットのコスプレ撮影を終えるのにはかなりの時間を費やしたが、完成した写真の中での建築構造とキャラクター衣装の融合は、期待通りの効果を発揮してくれました。中心エリアでの撮影であれ、階段の上り下りであれ、欄杆に寄りかかる姿であれ、これらのフレーム構造はロケ撮影のポテンシャルを最大限に引き出すのにぴったりです。この新館でこのような思い出深い素晴らしい写真を残すことができ、非常に記念すべき記録となりました。とても充実したコスプレ撮影になりました。