フィギュア着想による初音ミクのドールスタイリング作品を、ついに正式公開できました。ロケ地は星漫映画スタジオで、セット設営から現像の色調設計に至るまで尽力してくださったカメラマンの荷氏には深く感謝しています。今回のコンセプトは繊細なアンティークドール、すなわち「人形ミク」を意識したもので、何重ものレースとフリルがあしらわれた豪奢な白いワンピースに白タイツ、そして存在感ある大きなフリルヘッドドレスをセレクトしました。普段着慣れているステージ衣装と比べても着脱にかなりの時間を要し、大きな帽子を被ってからはウィッグの乱れを防ぐため、常に端正で凛とした姿勢を保ち続けました。
冷涼感と幻想的なトーンを際立たせるため、スタジオ内にはブルーを基調とした照明をふんだんに配置。撮影では白いブランコ、青い花々、鏡を小道具として活用しました。特にお気に入りはカバーに選んだ振り返りのカットで、スカートの裾から脚のラインを自然に覗かせるため、毛布の上に浅く腰掛けてポーズを何度も調整し、優雅さと可憐さが同居する絶妙なバランスを導き出しました。荷氏は撮影中、表情の細やかな変化を温かく引き出してくれ、鏡を見つめて静寂に浸る所作では、まるでショーケースに飾られた透明なフィギュアそのものへと同化していくような感覚を覚えました。寒色系の光を浴びた白タイツが肌の白さを美しく引き立て、青いカラコンと相まって普段とは一線を画す気品を纏うことができました。
撮影は約3時間に及び、ウィッグの締め付けで途中に頭痛を覚えたりもしましたが、あまりに魅力的な空間美に魅了され、最後まで妥協なくやり遂げることができました。普段の南寧撮影における二次元撮影では手探りのロケ地選びが多い中、今回は星漫映画のプロ仕様のライティング設備に支えられ、寒色シャドウの階調が極めて繊細に描写されました。どこか儚く冷涼な憂いを帯びたドールミクを通じて、普段とは異なる初音ミクの新たな魅力をお届けできたら嬉しいです。