今回の世界線アニメイベントは全日参加しましたが、屋内撮影における最大の挑戦はやはりライティング(光線)でした。西博城(中国西部国際博覧城)のガラス廊下は確かに映える絶好のスポットですが、自然光が不均一になりがちで、さらに会場内の不要な光(雑光)の干渉もあるため、しっかりと調光をしないと全体が灰色っぽくくすんでしまいがちです。そこで今回は、カメラマンさんと事前に相談して4灯によるライティングプランを組みました。メインライトで正面の輪郭を際立たせ、補助ライトでシャドウ(暗部)を補正、そして2灯のサイド逆光で髪の毛のディテールやエッジを縁取ります。これらにガラスの反射による拡散光(漫射光)が加わることで、画面全体の透明感が一気に引き立ちました。
写真のこのスタイリングは、実は小道具が非常に重く、特にあの大きなラジカセとバックパックを背負いながら、廊下を行き来して一日中ポージングを続けたため、膝が完全に痺れてしまいました。ですが、仕上がった写真のあのキラキラとした美しい質感を目にすると、苦労した甲斐があったと心から思えます。当日、会場でたくさんのレイヤー仲間(同好)から「どうしてダークカラーの衣装をこんなにクリーンに撮れるの?」と聞かれましたが、その秘訣は背景を暗く落とし、被写体を明るく引き立たせることにあります。廊下の奥行き(縦深)を天然の背景として活かし、屋内ならではの安定した電源供給のおかげで、ストロボの位置をしっかりと固定できました。
今回の撮影では動的なスナップ(動態抓拍)にも挑戦し、例えばボールを放り投げた瞬間などは、実際に十数枚撮影してようやくピントがバチッと合った1枚を厳選できました。ガラス廊下撮影におけるガラスの反射は非常にユニークで、二重写しのようなイメージを作ることができますが、一歩間違えると余計なものの写り込みの原因になるため、レタッチ(後期)で反射光の強さを少し微調整しました。総じて、世界線アニメイベントの会場は、少しSFチックな要素やテックウェア風(機能風)のスタイリングに非常にマッチしています。空間が広く、構造的なギミックも多いため、ライティングの配置さえ工夫すれば、イベント写真であってもまるでスタジオ撮影のようなハイクオリティな仕上がりにできます。最後になりますが、乱れた髪の毛や小道具をこまめに整えてくれたアシスタント(後勤)の仲間、指示を出してくれたカメラマンさんに心から感謝します。次回は、さらに難度の高い複雑な夜景ポートレートのテーマに挑戦してみたいと思います。