この捏造コスプレのスタイリングは、実はかなり前から準備を進めていました。ウィッグのカットから髪飾りの固定に至るまで、すべてのステップにおいて画面全体に「魔法少女風」の日常的な空気感を持たせたいと考えました。あまりきらびやかな戦闘服にはしたくなかったので、このクリーム色の連帽パーカーを選び、パールのチェーンと白いリボンを合わせることで、ファンタジーの要素を普段着のコーディネートに落とし込もうと試みました。撮影時はちょうど桜が満開の時期に重なり、逆光の中で舞い散る花びらが、柔らかな自然光と相まって、ライトグリーンウィッグの毛並みの質感や肌のきめ細やかさを美しく引き立ててくれました。
実を言うと、捏造(私設設定)において最も難しいのはキャラクターの持つ気質を掴むことです。手本となる原作がないため、完全に自分自身の「可愛い」に対する解釈だけで一から構築しなければなりません。そのため、ポージングのデザインには特に工夫を凝らしました。例えば2枚目の写真の、両手を胸の前でそっと握りしめて少し上目遣いにしているカットは、アンニュイでありながらも瑞々しい躍動感を表現したかったからです。一方で、1枚目の金属のポールを握っているポーズは、お茶目さとほんの少しの強がりな一面に傾倒させています。ウィッグの毛質はとてもサラサラしているのですが、風が吹くと乱れやすいため、撮影の合間はずっと前髪やアホ毛の微調整を繰り返していました。お陰で最終的な仕上がりはとてもナチュラルになりました。
今回は複雑なレタッチ(後期加工)をあえて避け、撮って出し(原画)が持つ本来の色彩や光と影のニュアンスを重視しました。カメラから出力されたそのままのトーンはやや暖色系寄りで、ピンクと白の桜に絶妙にマッチしています。後加工ではコントラストをわずかに調整しただけで、肌のリアルな質感を残したため、より生活感や息遣いが伝わる仕上がりになりました。皆さんがこの捏造設定をどのように評価されるかは分かりませんが、私自身、撮影後に写真を振り返って見返した時、あのふんわりと柔らかく、それでいてどこか神秘的な佇まいにすっかり心惹かれてしまいました。この日常系コスプレのシェアが、ゆめかわなスタイルがお好きな方々のちょっとしたインスピレーションになれば嬉しいです。何と言っても、魔法少女は必ずしもパニエの広がったボリュームスカートを着る必要はありませんし、パーカーだって十分に可愛くなれるのですから。