【初音ミク コスプレ】富士山を望む和風の黄昏 - 1 枚目
【初音ミク コスプレ】富士山を望む和風の黄昏 - 2 枚目

今回の撮影は富士山の河口湖を選び、日没の約1時間前にスタートしました。機材はFujifilm GFX100IIにCLASSIC CHROME(クラシッククローム)のフィルムシミュレーションを合わせ、撮って出しの色彩感がこのロケーションに完璧にマッチしました。

衣装はグラデーションの青紫地に着物風の浴衣を特別に選び、桜と白鶴の柄があしらわれています。シアンブルーのウィッグと合わせ、全体的にクールな色調ですが、ウエストの赤い飾り紐と手にした紅葉の扇子が画面を程よく引き立ててくれました。撮影時は風が強く、芦がなびいていましたが、かえって画面に動的な自然感をもたらしてくれました。

フォトグラファーの@敵 氏は光と構図のコントロールが非常に正確で、富士山と湖面の逆さ富士を背景に素晴らしいレイヤー感を構築してくれました。メイクはマット調のベースメイクを選び、目元の輪郭を強調。ウィッグも風で崩れないよう事前に高めのポニーテールでセットしました。

今回は和風テーマのため、あえて脚のラインは見せず、広い袖口と帯でシルエットを強調し、全体的に優雅で柔らかな雰囲気に仕上げました。河口湖の夕方の光の変化は非常に早く、金色から淡いブルーへ変わるのはほんの十数分程度のため、採用カットの多さはシャッタースピードとメンバーの連携に大きく依存します。

衣装の生地がしっかりしているため、扇子を持つ所作や折り目を自然に見せるよう工夫し、硬さを防ぎました。レタッチは軽く明暗を整えた程度で、CLASSIC CHROMEの階調表現自体に質感があるため、過度な加工は必要ありませんでした。

撮影中、風が吹くたびに湖面の富士山の影がゆらゆらと揺れ、扇子を手にして遠くを眺めていると、都市の喧騒から離れた静けさを身をもって感じることができました。小道具の扇子は特注品で、扇面の紅葉柄が裾の秋葉模様と対になっており、無地の扇子よりもストーリー性を感じさせます。

ロケ撮影では常に観光客の映り込みや天候急変といった不確定要素が伴いますが、今回は非常にスムーズに進みました。帯のビーズは手作業で通されたもので、赤い編み紐の結び目も職人に作ってもらったものなどディテールが多く、アップの特写でその精緻さが映えます。

天がいよいよ暗くなる直前、最後の逆光シルエット写真を数枚撮影しました。顔に光は当たっていませんが、シルエットの輪郭が富士山の影と重なり合い、また違った風情を生み出しました。全体として非常に満足のいく作品になり、事前ロケハンと小道具の準備が作品の完成度を大きく高めることを実感しました。