ダリア・コンスタンスというキャラクターについて事前にネットで調べたところ、まだあまり男性コスプレで挑戦している人がいなさそうだったので、思い切って自分が先陣を切ってみることにしました。男性としてこの華麗で妖艶な大人の女性の雰囲気を表現するため、ヘアメイクには相当な工夫を凝らしました。冷淡でどこかミステリアスな気品を再現すべく、パープルのカラコンを選び、アイラインを長めに跳ね上げ、顔の立体感を出すシェーディングを念入りに施しました。ウィッグも何度も微調整を繰り返し、最終的にぱっつん前髪と後ろ髪のブルー×ゴールドのメッシュグラデーションを綺麗に仕上げました。
今回の衣装はまさに「重厚なコスプレ衣装」と呼ぶにふさわしい作りでした。身につけた瞬間の第一印象はとにかく「重い」の一言で、特にウエストや肩にかかる負荷が凄まじく、体が一回り縮んでしまいそうなほどでした。右手のトゲや金チェーン、花の装飾があしらわれた黒いガントレットはまさに動きの封印で、装着すると右手はほぼ使えなくなり、スマホの操作や衣装の直しもすべて左手一本で行う羽目になりました。しかも装飾品の留め具が非常にデリケートで、混雑したイベント会場では、振り向いた拍子にパーツが破損しないか一歩一歩ヒヤヒヤしながら歩いていました。尻尾の小道具は大きな見どころになるはずでしたが、実際に装着してみると固定が非常に不安定で、少し歩くだけでずり落ちてしまいました。予定を遅らせたり全体のクオリティを損なうのを避けるため、苦渋の決断で見送ることにしたのが今回の心残りです。
靴に関しては特筆すべき出来栄えでした。スリットが深く入ったスカートのため、全体のスタイルと雰囲気を保つべく、9cmの白×黒ソールのハイヒールとストッキングを合わせました。半日も立てば足が限界を迎えてスリッパに履き替えたくなるかと思いきや、土踏まずのアーチサポートが素晴らしく、一日中立ちっぱなしで歩き回っても足裏がほとんど痛まなかったのは嬉しい誤算でした。ただ、ショッピングモールや会場内を歩く際、裾が長くて地面に引きずるため、あいにくの雨で濡れた大理石の床に裾が触れ、まだ本番撮影もしていない新品の衣装がすっかり汚れてしまい、裾の汚れを見てとても胸が痛みました。
会場では多くのファンの方々と出会い、キャラクターに気づいてツーショットを撮っていただいたり、通りすがりの方に声をかけられたりと、とても刺激的で不思議な感覚を味わいました。ただ、現場があまりに慌ただしく、写真のレタッチもまだ追いついていないため、返信用のお写真を待ってくださっているカメラマンの皆様には本当に申し訳ありません。この2〜3日で現像とレタッチを終えて、できるだけ早くお渡しします。