標高4,000メートルの雪山という環境の中で、この東方Projectの霊夢のコスプレ写真を撮影することは、想像以上にハードな挑戦でした。今回は室内のスタジオセットを選ばず、博麗神社の巫女としてのイメージを、リアルな大自然の雪山へと持ち込みました。手元に用意した長いカラーリボン付きの金鈴は、今回のスタイリングの核となる小道具の一つです。撮影時は風が非常に強く、遮るもののない環境の中でリボンがしなやかにたなびき、キャプションにある「風の形」という具象化された躍動感が一瞬にして生まれました。
衣装について、この赤白配色の巫女服は、制作時に原作設定のレイヤー感をできる限り再現することにこだわりました。メイン生地の深紅のベロアの質感が、強烈な雪山の太陽光の下で非常に美しい光と影のグラデーションを見せてくれます。肩と襟元のフリルには軽やかな白のシフォン(白纱)があしらわれ、逆光での撮影時に輪郭の縁を綺麗に透かしてくれます。スカートの裾部分の切り替えが最大のハイライトで、ダイヤ柄と複雑な花柄が織り込まれたジャガード生地を使用し、さらに金糸やカラーの編み紐の縫製を加えることで、スタイリング全体が単調な色面の組み合わせに見えないよう工夫されています。髪飾りには多くの赤白のタッセル結び(流苏结)を用いて固定し、背景で風に揺れる五色のタルチョと相まって、視覚的に強い連動感を演出しています。
撮影当日の気温は非常に低く、雪が反射する紫外線も強烈でした。膝まで埋まる積雪の中に立ち、両手で鈴の小道具が暴れないように常に固定しながら、同時に凛冽な寒風の中で表情を十分に自然に保つことは、体力を激しく消耗しました。しかし、これらの自然の要素がかえって、後加工では表現しにくいリアルな質感をもたらしてくれました。例えば、雪原で半蹲みになったり岩に腰掛けたりした数枚では、積雪の白さに引き立てられて白いニーソックスがクリーンで純粋に映り、雪面に重なる厚手で多層なスカートの裾の影が、構図に高い安定感を与えています。さらに、巨大なタルチョの木のふもとに立ったカットでは、頭上の色鮮やかなタルチョがちょうど自然なフレームとなり、人物を完璧に中央に包み込んでくれました。現場の強風はタルチョをなびかせるだけでなく、ウィッグや衣装の裾にも非常に伸びやかな動的な軌跡を描いてくれました。
ロケーションの面では、背景にそびえ立つ雄大な雪山が最高の天然のスクリーンとなりました。山肌の黒白が織りなす岩の質感と、クリアで澄み渡った青空が、人物の衣装の赤白のトーンと見事な冷暖・明暗のコントラストを描いています。撮影の際、私はカメラマンに少しアオリ(仰拍)で撮ってもらい、高標高の雪山が持つ奥行きを活かして、視覚的な焦点を手前の積雪から遠くの稜線へと一気に引き延ばしました。このような遠距離の大被写界深度と強烈な光の照射は、人物を風景に埋もれさせることなく、むしろ画面全体に非常に広大でダイナミックな視覚的緊張感を与えてくれました。
コスプレ写真(cos正片)において、キャラクターをその雰囲気に合致した実景環境の中に配置することは、型にはまったスタジオ撮影よりも遥かに生き生きとした表現になると私は考えています。白雪、太陽光、タルチョ、高山、これらの要素が融合することで、この衣装が持つ最も奔放で自然な一面を捉えることができました。プロセス全体は確かに過酷でしたが、仕上がった写真を見ると、風に吹かれたシワ、舞い上がるリボン、雪面の反射、そして人物の佇まいが、この季節特有の空気感を過不足なく留めてくれています。これこそが、私の心の中で表現したかった、雪山の中に鮮烈な生命力を宿した博麗の巫女の姿です。