今日この屋外ロケの写真データを受け取り、画面を丸3分間凝視したまま、なんとも言えない複雑な感情に包まれました。
今回の屋外ロケ地に選んだのは柳と蓮池のある公園で、曇り空のおかげで光はとても柔らかでした。銀白色のロングヘアと尖ったエルフ耳を装着し、銀髪・エルフ耳のスタイリングで赤白の衣装に身を包み、手には自分の身長の半分ほどもある赤黒の鎌の小道具を握りしめました。ダイナミックで緊張感あふれるポーズを決めるため、わざわざ大きな岩の上に登ってスタンバイ。この重厚な装備に重いブーツも相まって、ポーズを維持するたびに体幹の筋肉を総動員して耐えていました。
カメラマンさんとは事前に「大口径レンズの開放F値で背景をぼかし、幻想的な空気感のある人物アップを撮ろう」と綿密に打ち合わせしていました。最初の数枚は極めて順調で、キャラクターの気迫を表現しようと表情やポーズを集中してコントロールし、衣装の裾の広がりや武器を構える角度を何度も微調整。ところが撮影が進むにつれ、カメラマンさんの動きがピタリと止まりました。その時は設定の微調整でもしているのかなと思い、ポーズをいくつか変えながら待機していました。そして届いた元写真を開いて唖然――本来そこに凛と立っているはずの私はクリームのように跡形もなくトロトロにボケており、背後の木製デッキに佇む数羽の鴨たちといえば、羽毛の一本一本まで解像し、水面のさざ波までくっきり鮮明にピントが合っていたのです。
カメラマンさんは興奮冷めやらぬ様子で「今日一番完璧な野鳥写真が撮れた!」と熱弁。撮影の専門知識から言えば、大口径の浅い被写界深度は確かにピントを外しやすく、フォーカスポイントが背景に抜ければ前ボケで人物は完全に消失します。しかしこのピントのズレ幅は、どう見ても途中で被写体を鴨へと変更した結果でした。寒さに震えながら必死にキメ顔でポーズを保ち続けた挙句、仕上がった写真は鴨の引き立て役にすぎなかったという、絵に描いたような撮影失敗の現場に、さすがにメンタルが少し崩壊しました。
とはいえ、ピントが合っていない点を除けば、写真の光と影の質感自体はとても美しく、背景に広がる枯れ蓮や赤い屋根の山小屋、そして手前で優雅にボケている私のシルエットが、怪我の功名でシュールかつ生き生きとした物語性を醸し出しています。屋外ポートレート撮影における滅多にないハプニングとして、カメラマンさんの意外な副業(野鳥撮影)を目の当たりにする良い機会になりました。主役がボケてしまうのは痛恨のミスですが、撮れてしまったものは仕方ありません。お行儀よく決めた定型的な写真よりも、こうしたドラマに満ちた記録のほうがずっと深く心に刻まれるものです。次にコスプレの屋外ポートレート撮影へ行く時は、まず周辺にカメラマンさんの視線を奪う鳥類がいないかどうかを入念に確認したいと思います!