この一連の写真はかなり前に自分で合成したもので、当時は切り抜きや光影の馴染ませ方がまだ未熟だったため、今見返すと硬さや違和感が残る部分が確かに多くあります。画面いっぱいに散りばめたウサギのステッカーも目立ちすぎていて、少々粗削りな印象です。今日こうして引っ張り出してきたのは昔の焼き直しのようなものですが、当時の制作エピソードを皆さんにシェアしたいと思います。
アークナイツのサベージ コスプレとして、この装備は着脱自体が非常に大変でした。トップスはレイヤード感のあるタクティカルスタイルで、レザーベルトやストラップはすっきりと見せるために何度も位置を微調整する必要がありました。ボトムスはストライプ柄のミニスカートに、厚手の黒ストッキングと光沢のあるニーハイブーツを合わせた黒タイツ コーデで、これらの質感をレタッチでウェイストランド風の背景に馴染ませるのは当時の技術では少し荷が重かったです。黒いエナメル調ブーツの反射処理は高い技術が求められますが、どうしても反射を平坦にしてしまい立体感に欠け、脚が寸胴に見えてしまいがちでした。
小道具はあの長いポールで、先端に複雑な金属構造があるため逆光下では粗が目立ちやすく、切り抜き時にエッジに白フチや暗いフリンジがどうしても残ってしまいました。「未許の地」の世界観に合わせるため、背景を陰鬱な岩肌の地形に調整し、色調を暗く抑えつつ、雲間から差し込む広範囲の逆光でキャラクターの輪郭を照らし出しました。しかし、ハレーションの角度や影の向き、手前の岩と足元の接地影の不一致など、合成ならではの違和感がどうしても拭えず、未熟さが如実に現れていました。
実際のところ、合成レタッチにおける最大の難所は環境への馴染ませ方にあります。当時は、せっかく衣装を着て撮影したのだから、ロケーションの制約が多い完全な実写ロケよりも、ウェイストランド風の背景素材を自分で重ねてみようと考えました。人物を中景に配置し、手前の岩壁と遠くの空で空間の奥行きを演出したものの、ブラシのボカシ加減の甘さから、あの霞がかった粉塵のリアルな空気感をうまく処理しきれませんでした。
今振り返ると、当時は本当に経験不足で作品としての粗も多かったです。ただ、この写真を作った初志はとてもシンプルで、このウェイストランド風の装備を形に残したかったという点に尽きます。粗削りな合成作品ではありますが、小道具の完成度の高さや、黒タイツ コーデとブーツの質感が脚長効果を引き立てている点、特注の腕章や斜めがけバッグの細かなディテールなどはしっかり見て取れます。もし現在の美的感覚と技術でこの合成をやり直すなら、足元の接地影や顔への逆光の補正、画面全体の質感の階調などを大幅に調整・最適化し、荒涼とした背景の中でサベージの存在感をより強く際立たせることができるはずです。
事前に素材を撮影し、後から背景環境を作り込む手法は実に多くの挑戦をもたらしてくれましたが、ソフトウェアの扱いに習熟した今、改めてこのようなウェイストランド風のテーマに取り組むとなれば、当時よりも遥かに自信を持って仕上げられると感じています。