今回撮影したこの鳴潮 緋雪のコスプレ写真では、シチュエーション及小道具の考案にかなりの趣向を凝らしました。レタッチ(写真編集)の際、モニターの色差の問題に直面し、長い時間をかけて何度も微調整を繰り返しました。以前は特定の画面を使ってレタッチをしていたのですが、色調整を終えてスマホに転送するとどうしてもトーンがズレてしまっていました。今回は機材を変更して再キャリブレーションを行ったことで、色彩の再現性がどれほど重要かを痛感しました。完成した写真の中で、緋雪のトレードマークである白髪と赤眼がリアルな光の下でようやくあの瑞々しい躍動感を表現できたのを目にして、非常に大きな達成感を抱いています。
この衣装は細部へのこだわりが非常に豊かです。白地に赤の縁取りが施された和風の装束は、オフショルダーのカッティングに内側のコルセットデザインが組み合わされ、ボディラインを美しく際立たせる仕上がりになっています。ウエスト部分には紋様入りの帯や飾り紐などの非常に繊浅なアクセサリーがあしらわれ、脚元のレギンスストラップや布リボンの組み合わせが全体に素晴らしいレイヤー感をプラスしてくれています。銀白色のウィッグは丁寧にカットされており、髪飾りを彩るゴールドの装飾が、手元に身に付けた金色の鈴のチャームと美しく呼応しています。小道具には紙傘と日本酒を用意しました。小さな猪口を掲げた瞬間や、床に寄りかかって座りながら紙傘を差すポーズなど、日本の畳のシチュエーションにとても自然に溶け込んでいます。
撮影時、室内の光が障子を通して柔らかな漫反射を生み出し、写真全体のトーンを非常に温かみのあるものにしてくれました。赤と白が織りなす衣装は、このような光と影のニュアンスの中で、クラシカルな情緒を漂わせつつも、現代の二次元キャラクターならではの洗練された美しさを損ないません。やはりレンズの前でリラックスすることはとても大切で、当時は畳の上でくつろぎながら自分なりにいくつかのアングルを模索しました。日本酒の瓶やお猪口を前景として利用することで、画面のストーリー性を効果的に高められることに気づきました。紙傘を差しているカットは、少しお茶目でアンニュイな空気を表現したかったからです。
今回の作品では、カメラマンさんやメイク・スタイリングのスタッフの皆さんが多大な努力を払ってくれたと感じています。緋雪が持つあのクールでありながらどこか優しい気質を再現できたことは、本当に嬉しい限りです。このコスプレ写真は、私なりの『鳴潮』のキャラクターに対する誠意を込めた二次元撮影の表現となりました。