今回の中秋節の連休を利用してこのロケーション撮影を計画しました。テーマは追月節の雰囲気を取り入れたもので、中秋限定コスプレという概念にピッタリです。
まずはメイクとウィッグについて。キャラ設定に合わせるため、繊細な質感の淡いピンクパープルのウィッグを選び、前髪とレイヤーの処理を施しました。ヘアーアクセサリーはこのスタイリングの核となる存在で、金属感のある冠飾りは非常に複雑な造形をしており、全てのパーツやパールビーズを根気強く組み立てる必要がありました。両脇から垂れる紫のタッセルは、歩くたびに全体に軽やかさを与えてくれます。
衣装面では、ドール風のオフショルダーデザインのため、体型にフィットさせる工夫が必要でした。生地はダークブルー、ライトパープル、ピュアホワイトの3色切替で、胸元とウエストの金色の模様は柔らかいスパンコールと刺繍技術で作られており、非常に繊細な光沢を放ちます。腕のフリル袖カバーに白ニーソコーデ、そして金色の模様があしらわれたショートブーツの組み合わせが、視覚的にスタイルを良く見せてくれます。このようなオフショルダーデザインは脇周辺のフィット感が試されるのですが、今回は仕立て屋さんが完璧に仕上げてくれました。
撮影ロケーションは完全に異なる3つの場所を用意し、雰囲気の違う4枚の写真に対応させました。1枚目の夜景撮影は私がとても気に入っている手法で、夜の桜の枝を前ボケにし、手に持った自発光するピンクの球体を合わせました。現場のライティングは、撮影者さんがその発光球をメイン光源とし、背景の環境光を少し補う形に頼る必要がありました。周囲がとても暗いためピント合わせに少し苦労しましたが、何度か試すことで魔法のように幻想的でミステリアスな1枚を撮ることができました。
3枚目の写真は古建築の回廊の下で撮影したもので、石造りの蓮の花の柱礎の上に立ちました。このポーズはいくつかのアングルを試したのですが、隆起した石の上で片足で立って体幹を保つのはなかなか大変でした。少し腰をかがめ、片手で頬を支え、手にしたピンクの丸扇(団扇)と合わさることで、お茶目で甘えるような可愛らしさを演出できます。白ニーソとショートブーツがこのポーズで脚のラインを綺麗に見せてくれ、華奢な印象を与えるために撮影者さんはあえてカメラ位置を低めにして構図を作ってくれました。
4枚目は竹林のすぐ横で撮影したもので、夕暮れ時の光がとても柔らかでした。横向きに立つポーズに風の助けも加わり、スカートの裾と髪の毛が自然となびき、その静けさと落ち着きのある雰囲気が古風コスプレ撮影のロケーションにとてもマッチしていると感じました。あの丸扇はただの小道具ではなく、横向きの構図において手元の余白を綺麗に埋めてくれ、体が硬く見えるのを防いでくれます。
実のところ、こうした古風で浮世離れした幻想的なキャラを撮影する際、最も試されるのは外見ではなく、いかに環境に調和した仕草やポーズができるかです。屋外では風が吹き、落葉が舞う中で、衣装のリボンが乱れないように保ちつつ表情をコントロールするのは、確かに現場での機転が必要です。今回の特別企画は、ちょうど嫦娥(じょうが)の持つしなやかさと優美さを取り入れることができ、キャラクターの設定自体がこの伝統的な祝日と密接に響き合いました。
ロケーション撮影が終わった後は全身埃まみれで、草むらには虫も飛んでいましたが、完成した写真を見た瞬間、すべての苦労が報われたと感じました。最後に言いたいのは、このような多様な要素を持つ衣装デザインの撮影では、撮影者さんの色彩コントロールが非常に重要だということです。大面積の寒色系と温かみのある光る球体の調和、そして屋外の自然光の変化など、カメラマンの撮影スキルが試される現場でした。