「猫ナースに注射されたい?」そんな問いかけに、今回はこの写真集で全力でお応えします!今回の作品はフォトスタジオで撮影していただいたものですが、仕上がりのデータを受け取った瞬間、思わず目を見張ってしまいました。というのも、事前の打ち合わせでは室内の照明で肌がくすんで見えないか心配になり、レタッチャーさんに「肌の色を何段階か明るく美白してください」と念押ししていたからです。ですが送られてきた比較画像をしげしげと見つめてみると、前後の違いといえば肌全体のトーンを均一に整えた程度で、全体の明るさや本来の肌色のニュアンスはほぼ自然体のままでした。
友人たちに見せてみたところ、満場一致で「この方が圧倒的にナチュラルで綺麗!」と大絶賛。彼女たち曰く、もし指示通りに青白く飛ばしてしまうほど白く加工していたら、かえってエナメル素材の強い光沢感に負けてしまい、漆黒のツヤと冷たい白肌のコントラストが浮いて不自然になっていたはずとのことでした。素肌の温かみと衣装がこれほど美しく調和するならと、今回のスタイリングへのこだわりを語らせてください。黒×ピンクの配色は、ずっと挑戦したかった大好きな王道カラーリングです。ナースキャップには大ぶりのピンクの十字架があしらわれ、ツインテールと組み合わせることで強烈なサブカルチャー的可愛らしさをアピール。トップスはエナメルナース服をベースに、ハイネックとウエストのカットアウトを取り入れたモードな変形デザインです。ウエストの開き部分はラインストーンのハートチャームが付いたビーズチェーンで結ばれ、ハードなビニールレザーに上品で繊細なディテールを添えています。腰元には黒のレザーベルトとプリーツミニスカートを合わせ、胸元に名札クリップを留めてリアルなナースの職業感を演出しました。
このスタイリングで最も視線を奪うのは、間違いなく両手に装着した巨大な黒のモフモフ猫爪手袋です。内側にはピンクの肉球が施されており、身につけるだけで大型ネコ科動物のような存在感に早変わり。肉球の魅力を引き立たせるため、両手を顔の横に掲げてポーズをとるカットをたくさん撮影しました。さらに太ももにはガーターリングを巻き、ピンクの液体が入った小道具の注射器を2本ホールド。足元には黒とピンクのボーダーソックスをコーディネートしました。この手のオーバーニーソックスは脚をすっきり細く見せてくれる反面、お肉に食い込みやすいため、撮影の合間に位置を細かく微調整しながら挑みました。
撮影セットは温もりあふれる空間で、純白のファーラグとベージュのソファが余計なノイズを抑え、視線を黒とピンクの衣装一点に集めてくれました。正座、仰向け、そして猫爪をレンズの間近に差し出すアングルまで、カメラマンさんは肩の力を抜くよう終始的確にアドバイスをくださいました。エナメル素材自体がハリのある硬めの質感だからこそ、身体が緊張するとシルエット全体が強張ってしまうからです。今回の写真集は、二次元の造形美と現実の質感が交差する絶妙なデザイン性をありのままに捉えており、過剰なフィルターやレタッチに頼らない、素材本来の鮮烈な色彩のぶつかり合いを楽しんでいただける作品になりました。