実は投稿する写真を選ぶ際、いつもかなり長考してしまいます。何枚も撮影したとはいえ、フォトグラファーも私も、この作品群の核心となる雰囲気を最も象徴する1枚をカバー写真(サムネイル)として選びたいと考えています。しかし結果は皆さんがご存知の通り、私が選んだカバー写真は、多くの方が一目で気に入るものではないことが往々にしてあります。後から投稿したフォトグラファーの「いいね」の数やPV数の対比を見ると、モヤモヤした内耗を感じずにはいられません。ですが良く考えてみると、私個人の審美眼が全体の構図や雰囲気のストーリー性に偏っており、タイムラインをスクロールする際の「一瞬で目を惹く」ような視覚的インパクトの把握がまだ不十分なのかもしれません。
ですが作品そのものに立ち返り、データへの悩みを横に置けば、この『ブルーアーカイブ』伊落マリーの「純白の誓い」の作品群は、私の中で変わらず非常に大きなウェイトを占めています。初期の準備段階から、アンティーク、神聖、ファンタジーという全体的なトーンを確定させていました。今回のメイクは透明感を重視し、ベースメイクやアイメイクのカラーの重ね塗りをあえて控えめにして瞳の清らかさを引き立てることに注力しました。金オレンジ色のストレートロングのウィッグと、毛色に統一感を持たせたモフモフのケモ耳を合わせることで、一気にキャラクターの持つ属性に近づけることができました。頭上の象徴的な発光ハローはレタッチで加えた完璧な仕上げで、画面に日常から解き放たれた幻想的な色彩を添えてくれました。
衣装選びに関して言えば、この「純白の誓い」のセットは単なる白ドレスにとどまりません。胸元や袖口の繊細なレースやフリルが、純白の中に立体的なグラデーションと立体感を生み出しています。ヘッドドレスにあしらわれた白い花束と、垂れ下がった編み込み髪に結ばれた深紅のバラは、スタイリング全体の中で唯一の濃いアクセントであり、大面積の白による視覚的な退屈感を和らげる絶妙な役割を果たしています。白のガーターストッキングと軽やかな白の編み上げシューズを組合わせることで、全体の色調は極めて統一されつつも、決して退屈な印象を与えません。
セットの造形こそが、今回の写真の魂と言えます。精緻なアンティーク彫刻が施された巨大なゴールドの額縁は、私たちの本当の「コアプロップス(キーアイテム)」でした。最初の3枚の写真では、座ったり、体を丸めたり、額縁の中で膝をついたりと、「絵の中の人物が額縁から抜け出してきた」あるいは「美しい夢の中に封印されている」かのようなストーリー性を醸し出そうと試みました。額縁の縁に絡みつく白百合とグリーン、後方に垂れ下がる軽やかな白レースの薄布、そして傍らに配置された白いレトロなランタンや巨大な白いチェスの駒が、インドアスタジオ全体の雰囲気をまるで聖堂のような神聖さと静寂さで満たしてくれました。
フォトグラファーの視点も非常に興味深いものでした。特に3枚目と4枚目の広角・ハイアングル撮影の視点では、木目のパーケットフローリング、深い窓枠、白い雲のようなレースの吊り下げ装飾を一同にフレームインさせることで、一気に空間の奥行き感が引き出されました。ライティングの処理は極めて柔らかく、逆光を利用して人物の毛先や白レースの縁に幻想的な輪郭光(リムライト)を浮かび上がらせることで、写真全体の質感を非常にしっとりとさせ、まるで油絵を鑑賞しているかのような仕上がりになりました。
写真の選定に関してですが、SNS上で皆さんが見慣れている写真は、きっと衣装の全体像を一目で把握できる立ち姿や全身の構図が多いのではないかと思います。しかし私個人のささやかな好みとしては、1枚目の写真の構図が心から好きです。それは非常に静かで、どこか儚さを帯びた状態であり、顔に当たる光と影のグラデーションが実に心地よいのです。たとえ皆さんが「これが一番映えるカバー(サムネイル)ではない」と感じたとしても、私はこの静けさとどこか神聖な雰囲気を纏った表現が本当に気に入っています。二次元写真やコスプレ撮影という行為は、自身の好きな世界を表現するだけでなく、何度も試行錯誤を重ねながらキャラクター特有の雰囲気を再現していくプロセスでもあります。今回フォトグラファーと共にここまでの再現度と雰囲気作りを達成できただけで、私にとっては十分すぎるほどの価値がありました。