今回の『崩壊:スターレイル』ブラックスワンと黄泉のツーショット写真は、私の相方である肉肉肉子さん、盈杏さん、 ancestral そして東京のカメラマンRainyDayさんと協力して完成させたものです。事前の準備から最終的な仕上がりにいたるまで、この撮影プロセスは本当に最高でした。
衣装の質感は、今回特に重視したポイントの1つです。ブラックスワンの衣装の紫のレザーの編み上げやメタルバックルのディテールは非常に細かく、着脱のプロセスは想像以上に複雑でしたが、まさにこれらの細部こそが、あのダークでエレガントな雰囲気を再現してくれます。黄泉の青白のジャケットはシルエットがしっかりしており、袖がとても大きいため、屋内のセットでポーズをとる際にしなやかな躍動感を醸し出してくれ、キャラクターの気品を表現する上で非常に重要でした。これらの衣装に合わせるために、ウィッグも特別にカットし、顔のラインに馴染むレイヤード感を持たせました。
撮影場所に選んだのは、ヨーロッパ風のレトロな要素に満ちた屋内空間です。アイアン調の彫刻が施されたダークカラーの重厚な扉、天井の高い木製の回廊、そしてクラシカルなディープグリーンの本革ソファ。一番空気感があったのは2階の図書室(蔵書室)で、巨大なグランドファザークロック(落地鐘)と壁一面のダークカラーの本棚が、薄暗い暖色系の照明と相まって、一気に雰囲気を最高潮へと引き上げてくれました。
光と影こそがこの写真群の魂です。カメラマンさんはサイドライトを使って人物の輪郭を浮き上がらせると同時に、背景のシャドウ部分を十分に深く保つことで、複雑なセットの中から人物がくっきりと際立つようにしてくれました。私たちはこれらのシチュエーションで多様な立ち位置や掛け合い(インタラクション)を試み、表現される状態が単なる型通りのポージングではなく、この空間における2人のキャラクターのリアルな対話のように見えることを目指しました。
ポージングにもかなりの工夫を凝らしました。例えばソファでのあのポーズは、視覚的な緊張感を保証しつつ、画面のバランス感をキープするために、実は何度も重心を調整しました。2人の間には、距離を縮めた掛け合いもあれば、一前一後の位置取りもあり、キャラクター同士の絶妙なディスタンス感(疏离)と交錯する関係性の両方を盛り込めるよう配慮しました。
撮影の初期段階から、私たちはあの高彩度で展開の早い明るいトーンを捨てることを明確にし、このやや暗めで粒子感のあるダークフォトの手法を選択しました。これは日本風の屋内写真が持つプレミアムな質感に合致するものです。事実、ダークな背景にライティングで照らし出された衣装のパープルとブルーが加わることで、画面のストーリー性が確実に高まりました。
2人の相方のコンビネーションは極めて高く、最短の時間で構図の意図を理解し、姿勢を調整してくれました。コスプレイヤーとして、大好きなキャラクターをリアルな環境に落とし込んで記録できること自体、非常に特別感(儀式感)に満ちたプロセスです。こうしたスタイルにこだわった丁寧な撮影では、枚数の多さを追求するのではなく、一枚一瞬の背景にある掛け合いのニュアンスや光と影のロジックをより重視しています。
この写真たちを整理しているとき、ディテールのコントロールには概ね満足できました。毛髪のツヤから袖口の織り目、環境の色調、そして衣装の寒暖のコントラストにいたるまで、すべてが私たちの期待通りの効果に達していました。