【久世しずかコスプレ】廃墟、傷痕、和そして『タコピーの原罪』の共鳴 - 1 枚目
【久世しずかコスプレ】廃墟、傷痕、和そして『タコピーの原罪』の共鳴 - 2 枚目
【久世しずかコスプレ】廃墟、傷痕、和そして『タコピーの原罪』の共鳴 - 3 枚目
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【久世しずかコスプレ】廃墟、傷痕、和そして『タコピーの原罪』の共鳴 - 7 枚目
【久世しずかコスプレ】廃墟、傷痕、和そして『タコピーの原罪』の共鳴 - 8 枚目

今回撮影したのは『タコピーの原罪』に登場する久世しずかです。このキャラクターを選んだのは、普通の女の子としての日常を持ちながらも、どこか深く重い無力感と絶望を抱えているという矛盾した雰囲気に惹かれたからです。それらの特徴を再現するために、ウィッグはキャラクターに非常に近い黒髪のパッツン前髪のショートボブを選び、シンプルな白Tシャツと明るい色のショートパンツを合わせることで、すぐにキャラクターの基礎的な状態を作ることができました。

メイクとスタイリングにおける今回の難所は、体に施した傷痕でした。白Tシャツに付けた赤いにじみは特殊な絵の具を使用して処理し、単なるベタ塗りではなく自然ににじんで広がるような質感に仕上げることで、自然光の下で服が染み込んでいるかのように見せています。脚や腕の引っかき傷については、傷の特殊メイク用素材を使用し、ベースを作った上に油彩を重ねました。傷痕は自然でリアルな色合いにしつつ、不自然になりすぎないよう調整しながらも、カメラ越しにその痛みがしっかりと伝わるように意識しました。

ロケーション選びも今回の本番撮影における重要なポイントでした。最初の撮影場所は、傾斜のある森の中の石垣の脇を選びました。石の隙間には苔が一面に生えており、午前中の光と影が相まって、傷ついて体力が尽きかけているキャラクターの状態をうまく表現することができました。壁に手をつく動作を撮るために、この斜面を何度も行き来し、重心を調整しながら表情を維持したのですが、ここが撮影中で最も体力を消耗した部分でした。

廃墟やゴミの山といったロケーションは、キャラクターの心象風景にとてもよく合致していました。廃墟の隅で膝を抱えて頭を抱え込むポーズは、実に抑圧的な姿勢です。当時の周囲の環境は非常に乱雑で、プラスチックゴミや破片がたくさん転がっており、足元が不安定でぶつけやすい場所でした。しかし、まさにこの破綻感こそが、キャラクターの内心の崩壊や現実から逃避したい心情を引き出してくれるのです。本物のゴミの山の中でこのようなポーズをとる際は、埃を吸い込まないよう呼吸を整えつつ、カメラの前でその壊れそうな儚さを表現する必要がありました。

もう一つのロケーションは古びた建物の窓辺でした。壁が剥がれ落ち、窓枠も腐食した半廃墟の廃建物を舞台に撮影しました。窓枠に腰掛け、両脚を自然に投げ出すポジションは、バランス感覚だけでなく高所による心理的な恐怖心にも打ち勝つ必要がありました。片腕を掲げた写真は、陽の光を感じているようでもあり、虚無に向かって何かを求めているようでもある感覚を表現したものです。この宙に浮いたような構図を活かすため、カメラマンはサイドや低いアングルから撮影してくれました。特に脚のアップ写真は、苦難を経てきたリアルさを極限まで際立たせてくれました。

全体を通して、非常に特別な体験となった撮影でした。『タコピーの原罪』において、久世しずかの内面世界は非常に豊かであり、外見上の汚しや傷痕、そして荒廃した周囲の環境を組み合わされることで、写真を通してキャラクターの孤独感を伝えることを目指しました。撮影中は太陽との追いかけっこで、屋外の光の変化が早く、廃墟環境も雑多であったため、アングルごとに不要な映り込みを避けるよう細かく構成を調整しました。ですが、出来上がった写真を見たとき、すべての苦労が満足感へと変わりました。写真の中でキャラクターの表情や身体表現がロケーションと見事に融合しているのを見て、丸一日かけたコスプレ撮影の甲斐があったと心から思いました。