7月12日の重庆アニメコンベンション(中西部漫展)Day1のイベント写真をお届けします。今回はVIP撮影チケットを購入していたので期待に胸を膨らませて向かったのですが、会場の人出がそこまで凄まじくなかった点を除けば、付帯施設の運営管理は正直首をかしげるものでした。スタッフに撮影エリアの場所を尋ねても最初は答えてくれず、パスの受け取り時間や入場時刻すらこちらから何度も問い詰めてようやく判明する始末。場所取りのために1時間前に到着したものの、スタッフの姿はどこにもありませんでした。幸い当日は人が少なめだったため撮影エリアのスペースを確保できましたが、そうでなければ早起きして酷い目に遭わされて精神的に参ってしまうところでした。最も理不尽だったのはVIP撮影エリアの位置指定で、ホールの一番奥深くに配置されており、空気の循環が悪いうえにエアコンもほぼ効いておらず、熱中症になりかけたほどです。友人には「間違えて一般エリアに入ったのか?」と聞かれたくらいでした。
文句は言いつつも、せっかく来たからにはイベント撮影の体験自体は良好でした。今回は受注件数を控えめにし、漫展会場を利用してずっと挑戦したかったダークトーンの雰囲気を試すことを主目的にしました。1枚目の写真がその成果です。スモークマシンの効果が非常に強力で、黒のボディスーツと武器を合わせることで素晴らしい雰囲気を生み出せました。このようなライティングでコスプレ撮影を行うのは初めてでしたが、全体的な仕上がりは予想を遥かに超えており、今後もこの戦術的なダークスタイルを追求していきたいと思います。
今回の機材とライティングについてお話しします。機材はNikon D850ボディに、シグマ 50mm f1.4 ARTとシグマ 35mm f1.4 ARTの2本のレンズを装着。ストロボにはGodox V850IIIを2台とGodox AD200Pro IIを使用しました。この組み合わせは漫展の複雑な光源下でも非常に強力で、特にAD200Proをメイン光や輪郭光として使うと圧巻の質感が得られます。1枚目の写真ではスモークマシンの動的な効果とGodoxストロボによる日中シンクロ/アンダー露光を活用し、エッジの効いた硬派なダークトーンの雰囲気を生み出しました。一方、2枚目の写真は対照的なスタイルで、流れるようなハイトーンのロングヘアと青白の衣装、そして長尺の武器小道具を合わせ、振り向いた瞬間をキャプチャ。やや高めのカメラアングルから、二次元ポートレートならではの圧倒的な張りを表現しました。
現場でのライティングにおいては、理想的なスタジオ環境がないため、角度の模索やレフ板の活用により自力で階調の立体感を作り出しました。イベント会場が撮影者へ課す制約は非常に大きいと感じられます。例えば、天高の高いホールではオフカメラストロボを使用しないと、フラットで退屈なトップ光になりがちです。しかしスモークマシンとデュアルストロボを駆使することで、かえって広い会場を活かしたストーリー性を演出できました。1枚目の煙は単なるパフォーマンスではなく、光の立体感を構築する補助として機能し、戦術的なスタイルをよりリアルに魅せてくれました。これこそ今回の最も満足している点です。2枚目の青白のハイソックスとハイヒールブーツはローアングルから脚長効果が際立ち、人物を中心に配した被写体中心の構図によって背景の雑多感を抑え、画面全体をクリアで張りのある印象に仕上げました。
最後に、撮影に協力してくださった2人のモデルさん、本当にありがとうございました。あのような蒸し暑い環境の中でも素晴らしいコンディションを維持してくださったおかげで、納得のいく二次元ポートレート作品を撮ることができました。イベントの管理や後方支援の体験には大幅な改善の余地がありますが、フォトグラファーにとっては素晴らしいコスプレ作品を生み出すことこそが最大の喜びです。今後、重庆アニメコンベンションが写真愛好家の声に耳を傾け、会場の温度や空間のレイアウトを改善し、ハード面での不備によって素晴らしい撮影体験が損なわれないようになることを願っています。