『アークナイツ』に登場するジエとシュウの今回のコスプレは、メイクテストから撮影本番に至るまでじっくりと時間をかけて擦り合わせを行いました。全体のスタイリングにおいて、ウィッグと角のバランス調整は非常に高い技術が求められました。ウィッグは色数が多くレイヤー構造も複雑だったため、光が当たった際に美しい質感を表現できるよう、一層ずつ丁寧にアイロンを当ててカットを施しました。角には特殊な素材を使用しており、軽量でカメラのストロボ反射を抑えられる仕様になっています。メイク面では目元の印象を大きく調整し、より深みのある眼差しに仕上げることで、カラーコンタクトの発色と相まってキャラクター特有の非日常感を際立たせました。手元の紋様は専用のコスメで手描きしており、指先の所作と相まって独特の雰囲気を演出しています。
撮影時の背景には濃紺の月夜のバックドロップを使用し、ライティングでは温かみのある光と寒色系の光のコントラストを意識しました。顔がテカって見えないよう、照明の角度も何度も微調整を重ねています。撮影に使用した椅子、本、枯れ枝、そして床に敷いた白いブランケットなどは、すべて事前に緻密に構想したものです。ペア撮影の最大の利点は、お互いにウィッグや衣装の乱れを細かくチェックし合える点にあります。前後の奥行きを活かした立ち位置や、一人が本を読みもう一人が振り返るといったアシンメトリーな動きを取り入れることで、画面に豊かなストーリー性を持たせました。ロングスカートの裾は歩行時に踏みやすいため、全身カットでは足の配置に細心の注意を払いながらポージングをコントロールしました。尻尾のパーツの配置にも工夫が必要で、身体のラインに沿わせることで自然に生えているような質感を再現しています。
妹との掛け合いはとてもリラックスして進められ、ポーズが決まった後の連写撮影も非常にスムーズで素敵な姉妹写真が撮れました。衣装の美しいドレープ感は動きの中で最も際立つため、歩行中のスナップもたくさん撮影しました。レタッチ用の写真選定では、二人の絶妙な空気感や視線の交わし合いの調和にとても満足しています。ロングドレスや座りポーズの構図についても、太もも周りのラインや座った時のつま先の角度によってスタイルアップの見え方が変わるなど、多くのノウハウが得られました。古風コスプレは全体の情緒的な空気感を重視することが多いため、衣装のドレープから背景の光の滲みに至るまで、丁寧に向き合い作り込むことが大切だと感じています。