広州タワーのネオンの光が川面に映り込み、冷色系と暖色の街灯が交錯する景色は、夜景ポートレートでJKコーデを撮影するのに最高のロケーションです。今回は『崩壊:スターレイル』のホタル コスプレに挑戦し、フルアーマー(メカ)スタイルではなく、銀白にほんのり青緑がかかった彼女のトレードマークのロングヘアを残しつつ、定番のセーラー服とチェック柄ミニスカートを合わせたカジュアルな日常JK風の試みを行いました。都会の夜に二次元キャラが現実に舞い降りたかのような表現を目指しています。
今回のスタイリングでは、ショート丈の白いセーラー服のデザインがプロポーションを美しく見せてくれ、ハイウエスト効果で裾のウエストラインがポージング時にも着ぶくれしません。グレーのチェック柄プリーツスカートはJKコーデの魂であり、絶妙なふんわり感で立っていても歩いていても自然になびきます。一番こだわったディテールはオーバーニーの白ソックスで、夜景ポートレートのストロボの下で極めて清潔感のある白さに映り、下半身を明るく引き立ててくれます。履き口の小さな肉球模様が可愛らしさとレイヤー感を加え、シンプルな白ソックス精神でも退屈になりません。足元にはブラウンのローファーを合わせ、手にしたダークブラウンのヴィンテージなスクールバッグとトーンを統一。バッグにはペールカラーの小花束を小道具として挿し、撮影時の手の置き場のぎこちなさを和らげました。
撮影は広州タワー近くのリバーサイド遊歩道で行いました。夜間は人が少なめで背景がとてもクリアです。夜景ポートレートであるため、光のコントロールが特に重要でした。カメラマンの@店長DD さんは大口径レンズと外付けストロボを使って背景を落としつつ、人物の顔に均一な光を当て、透明感のある肌色を引き出しました。対岸の橋には鮮やかなシアン色のネオンが輝き、遠くのタワーもカラフルな光の演出を見せ、大口径レンズのボケ味によって丸い玉ボケ(散景)となり、人物主体を鮮明に浮き立たせてくれました。
自然な躍動感を捉えるため、遊歩道を長い時間行ったり来たりしました。最初はただバッグを持って前へ歩いていただけでしたが、カメラマンが踏み出した瞬間をスナップ撮影してくれました。アングルが少し斜めになっていて、決めポーズではないストリートスナップのような雰囲気に仕上がっています。重厚な石造りの手すりに寄りかかるポーズもあり、緑の植物と川の夜景を背景にリラックスした表情を捉えました。夜景撮影で最も避けたいのは顔が真っ黒になったり背景が白飛びすることですが、オフカメラ・ストロボで補光することで環境光を残しつつ顔の立体感を際立たせました。後半にはスマホ画面の反射光を顔の補光として利用する日常的な撮影も試み、こうした日常のワンシーンは意図的なポージング以上に生命力を生み出してくれます。
衣装からヘアスタイル、アクセサリーの組み合わせに至るまで、このJKコーデにキャラクター独自の識別度を持たせつつ、広州タワーの夜のサイバーパンク感に融合させるよう心掛けました。夜景撮影ではストロボの光で顔が平坦に見えやすいため、シェーディングで立体感を少し強め、アイメイクも冷色系に揃えて銀白色のウィッグと自然に馴染ませました。カメラマンの的確なスナップと現場環境の良さのおかげで、1時間ほどでスムーズに撮影が完了しました。最近はイベント会場で本編を撮る方も多いですが、街角の夜景の中で日常的なJKコーデとして表現することで、キャラクターの生活の中のもう一つの魅力を発掘できると感じます。川風が髪を撫で、都市の光が流れるファインダー越しの世界こそ、私が表現したかった空気感そのものです。