この白青のスポーツウェアに着替えて良渚(リャンチュー)のテニスコートに立った瞬間、緊張感と期待感の入り混じったあの気持ちが一気に込み上げてきました。キャラクター設定にある「精一杯頑張ります」というひたむきさを表現するため、今回の撮影プランでは、日差し、活力、そして少しぎこちなくも全力でラケットを振るテニス少女の空気感を前面に出すことに決めました。
今回の衣装のコーディネートは、実は非常に運動機能性にこだわっています。白い半袖シャツにディープブルーのスポーツショーツを合わせ、裾やサイドラインにあしらわれた細い黄色のラインが、全体的なビジュアルに単調さを防ぐフレッシュな活力を添えています。ハイソックスに赤・白・黒のキャンバススニーカーの組み合わせは、履き心地が抜群なだけでなく、レッグラインをとても綺麗に見せてくれます。屋外写真の撮影の際、ディープブルーのジャケットを肩に羽織るのは私のちょっとした習慣です。テニスコートでの休憩中というカジュアルな状態にマッチするだけでなく、構図的にも美しいレイヤー感を与えてくれます。もちろん、スタイリング全体の魂は頭の上のモフモフした獣耳コスプレと白いカチューシャにあります。ポストプロダクションで追加した黄色いヘイロー(光輪)のエフェクトと相まって、現実世界のハードコートが一瞬にしてファンタジーな空気感を纏う空間へと変貌しました。
当日の自然光は非常に味方してくれました。ワイヤーフェンスや背景の黄色い観客席を通り抜けた太陽光が、地面に見事な光と影を投げかけていました。高彩度なテニスボールがぎっしり詰まった金属製のカートが画面の絶妙な視覚的アンカーとなり、地面に転がる数球のテニスボールが、まるで練習試合が終わったばかりのような生き生きとしたリアルな臨場感を演出しています。「全力投球」のニュアンスを伝えるため、ポージングのデザインではできる限り身体をのびのびと動かしました。片足で立って振り返るお茶目な動きも、水筒を掲げて日差しを遮る少しあどけない表情も、肢体の表現を通じてキャラクターの持つ優しくも芯の強い内面に近づけたいという思いを込めました。画像2の、手をかざして日よけをしながら水筒を持つ立ち姿が、個人的に最も雰囲気のある一枚だと感じています。髪の毛に降り注ぐ日差しの輪郭光(リムライト)を見事に捉えてくれました。
今回は杭州・良渚のアウトドア会場で撮影を行いましたが、会場のスタッフさんがブルーとグリーンが綺麗に交わるクリーンな背景を提供してくれたため、余計な雑物に邪魔されることなく、完成した写真の色彩が非常にクリアに仕上がりました。レンズの後ろで常に優しくリードし、夏のスポーツ感をすぐにリラックスして表現させてくれたカメラマンさんに感謝します。私自身のテニスの腕前はプロとは言えませんが、少なくともキャラクターの状態や空気感の作り込みにおいては、今回、設定にあるあの温もりと輝きに全心全意で近づけるよう、全力で努力できたと感じています。