今回の新年テーマの撮影は本当に大変な大仕事で、衣装を整えるだけでもかなりの時間を費やしました。赤と白のモコモコベストとショートパンツの組み合わせが、伝統的な舞獅子の小道具と強い色彩の衝突を生み出しています。衣装を着てウィッグをつけ、私たちはそのまま中国庭園へと向かいました。当日の日差しはかなり強くて一部白飛びしてしまった写真もありましたが、怪我の功名でかえって透明感のある独特の質感が生まれました。
最初のロケーションは石橋の上でした。新年コスプレがテーマなので、自分よりも大きい舞獅子の頭の小道具と「恭喜発財」の掛け軸を持参しました。活発さを出すため、高めの足上げや片足ジャンプのポーズをたくさん試しました。獅子頭を掲げている写真は逆光の下でのスナップで、カメラマンはアングルを探すためにレンズを仰ぎ続け、腰が折れそうになっていました。
今回のスタイリングでは、髪の毛のシニョン部分の出来栄えに大満足しています。初音ミクならではの特徴を保ちつつ、この中国風コーデの和漢折衷ベストに合わせるため、ボリューム感のあるシニョンを手作業で作り、小さなラインストーンを貼り付けて太陽光の下でキラキラ輝くようにしました。白のインナーに赤いベストを合わせることで、新年のめでたい雰囲気が一気に最高潮に達します。ただ、池の畔の仮山へ移動して撮影した際、階段が非常に狭く、滑って獅子頭ごと水に落ちないか冷や冷やしながら移動しました。
池のシーンは一番時間がかかりました。コラージュ写真は連続動作のまとめになっています。石板の上で座る、寝そべる、髪を整えるなど様々なポーズをデザインしました。水辺の石台に寝そべっているカットは一見リラックスして見えますが、石台の表面が氷のように冷たく、冷気が足元から吹き込んできました。それでも画面の自然な抜け感を保つため、表情をしっかりキープしました。
レタッチ面についてもお話しします。撮影時の光の明暗差が大きかったため、今回は自分でレタッチを担当し、ハイライトとシャドウのダイナミックレンジを調整しました。衣装の赤い絨毯生地のテクスチャを鮮明に保ち、ノイズでファーの色が汚れないよう配慮しました。同時に緑色の髪の透明感を維持し、赤い衣装と合わせても画面全体がくすまないように仕上げました。
今回のスタイリングでは足元の靴にも工夫を凝らしました。赤白の厚底スニーカーがショートパンツと相まって脚のラインを美しく引き立ててくれます。タイツやストッキングは着用していませんが、ショート丈のフワフワソックスを合わせることで冬の雰囲気に浮くことなく、お茶目な可憐さをプラスできました。
撮影地に中国庭園を選んだのは、元々備わっている建築構造に惹かれたからです。朱色の柱、グレーの石段、木製の透かし窓などが、目指していた伝統的な新春の雰囲気に完璧にマッチしました。特に長条の春聯は、石の手すりに掛けるだけで天然の額縁フレームになります。小道具自体が持つモコモコとした質感が、画面に豊かな立体感を与えてくれました。
こうした野外のコスプレ撮影において最も試されるのは、瞬時の表情管理です。ダイナミックなポーズは衣装の襟元や袖口を引っ張るため、服が乱れすぎないよう常に自分の状態を意識しつつ、視線を正確にカメラへ向ける必要があります。
今年は午年ということもあり、「馬到成功」というお祝いの言葉がぴったりハマります。撮影が終わる頃にはすっかり日が暮れてしまいベストな光量は逃してしまいましたが、主要なカットの素材はすべて揃いました。レタッチでは赤と緑の色彩を個別保護し、赤はより鮮やかに、緑はより上質な質感に仕上げました。
これで今回の初音ミク コスプレ撮影の裏側をすべてお伝えできました。ロケーション撮影は毎回戦いのようですが、完成した写真に宿る鮮やかな色彩と生き生きとした動きを見ると、苦労が報われたと感じます。私からの特別な新春の贈り物として受け取っていただければ幸いです。