2月にmiaと一緒に鷹角路で撮影した『アークナイツ』の写真は、骨身に染みる寒風が吹き荒れる中でのロケでしたが、完成した作品を目にしてすべての苦労が報われたと確信しました。今回は私がスズラン コスプレ、miaがヴァルピスフォリア コスプレを担当。以前から約束していたヨーロピアンな街並みを背景に、タイトルの親子の絆を想起させる温かなネタも相まって、現場は終始笑顔の絶えない撮影となりました。スズランの愛らしさを体現するため、毛足の柔らかいピンクのカーディガンをセレクトし、白シャツに赤のリボンタイ、ボトムスにはレースフリルと編み上げストラップがあしらわれた青のスカートをコーディネート。最も工夫を凝らしたのは幾重にも重なるふんわりとした大尾で、生き生きとした躍動感を保つため固定位置と揺れ方を何度も調整しました。手にした小さな藤かごには白黒のぬいぐるみを忍ばせ、佇まい全体を柔らかく優しい雰囲気に包み込みました。
一方、miaのヴァルピスフォリアは圧倒的な気迫を放つスタイリングです。三つ編みを編み込んだ金髪ロングに白黒のケモ耳を配し、袖口に金糸刺繍が輝く黒のロングマント、インナーにはベストとネクタイを合わせて重厚感を演出。特に手にした大ぶりの黒い大剣プロップは、彼女が握った瞬間に凄まじい威圧感を醸し出しました。階段に並んで腰掛けるカットや、彼女の胸元に寄り添って優しく頭を撫でられる所作、かごを手にしたまま横から抱きつく仕草など、多彩な触れ合いを設計。これらは二人の息の合った連携が不可欠でしたが、気心の知れたmiaとの呼吸は抜群で、多くのポーズを一発で決めることができました。
当日は強い風が吹き荒れ、カメラマンの鏡子(ジンズ)先生がポーズを的確に指示しながら、決定的な瞬間を逃さずスナップ撮影してくださいました。地面に座るカットが多かったため、脚のラインやストッキング(ソックス)の編み地のディテールがレンズの前で美しく描写されました。厚底のメリージェーンにフリルソックスを合わせ、石畳の上で長時間過ごすのは足への負担も大きかったですが、レンズが向けられた瞬間にはキャラクターの魂を宿して一切の油断なく臨みました。ヴァルピスフォリアのマントと大剣はかなりの重量があり、miaはプロップを安定させつつ凛々しい表情と剣を構える姿勢をキープ。撮影の合間には互いのウィッグや衣装を整え、強風でヘアメイクが崩れていないか確認し合いました。
今回の写真において、二人の距離感を捉えた構図の完成度には心から満足しています。合わせ(ペア)コスプレが単独撮影と大きく異なるのは、キャラクター同士の関係性に対する共通のイメージを持ち、カメラの前でその絶妙な空間の距離感を体現できるかどうかにあります。石柱や鉄扉の傍らで撮影したカットのように、私が彼女を見上げ、彼女が私を見下ろす視線の交錯は、光影と空間の奥行きが見事に噛み合いました。極寒の2月の屋外撮影は体力を激しく消耗しましたが、可憐で愛らしいスズランと冷徹で勇ましいヴァルピスフォリアという異なる質感が見事に結実し、寒風の中で温め合い励まし合った記憶とともに、このコスプレの全過程が生々しく刻まれました。細部のスタイリングからポーズ設計に至るまで、確かな手応えを感じられる充実した記録となりました。