昨年撮影したこの写真ですが、スマホの容量整理をしていたら見つかったので、記録用としてアーカイブすることにしました。
今回は『アークナイツ』の泡影蒼霆コスプレで、相方は尋灯(Xun Deng)です。彼女が抱いていたウサギのぬいぐるみが絶妙なアクセントになり、ダークで宮廷風のクラシカルな世界観にこのロケーションが完璧にハマりました。撮影場所はヨーロッパ調のクラシックな室内スタジオで、大理石の床への映り込みが美しく、光のエッジが際立っていました。カメラマンの云間(Yun Jian)さんはハイコントラストな光と影を捉えるのが非常に得意で、油絵のような重厚感のある質感に仕上げてくれました。
全体のスタイリングと撮影プロセスについて詳しくお話しします。私は角のあるキャラクターを担当しましたが、角の装飾にはある程度の重みがあるものの、しっかりと固定できていたためズレることはありませんでした。衣装は黒を基調としたゴシック・ロリータスタイルで、ウエストの引き締まったカッティングとスカートの段々になったレイヤー構造にこだわりました。ディテール面では、スカートの足元に黒ストッキングとレースアップのハイヒールを合わせ、足首のストラップが脚のラインを美しく見せ、脚長効果を存分に引き出してくれました。立ち姿においては、スカートの美しい広がりを崩さないよう、多くのカットで斜め向き(サイド立ち)を意識しました。
撮影における最大の課題は室内の光と影でした。主に窓から差し込む自然光を利用していたため、光が差し込むベストな角度に合わせて1枚1枚立ち位置を調整する必要がありました。特に剣を構えるポーズは剣自体の重量があり、長時間キープしていると腕にかなりの疲労が溜まりましたが、完成した写真は非常に凛々しく、陰影の中に浮かぶ金属の光沢がとても綺麗でした。壁に寄りかかって座るポーズや、床に左右対称に立つ構図などいくつかのパターンを試し、床の鏡面反射を活かして空間に奥行きを持たせました。
メイク面では、キャラクターのクールで妖艶な雰囲気に合わせ、ベースメイクを白めに仕上げてアイラインや目の輪郭を強調しました。青と淡いグリーンの髪色がダークトーンの衣装によく映えています。撮影中は息もぴったりで、手元の小道具の角度やカメラへの視線の合わせ方など、1テイクで決まるカットも多かったです。
このキャラクターの撮影では、黒ストッキングやロングドレスの扱いにも細心の注意が必要でした。ホコリがついたり伝線したりしやすいため、途中で何度もメイク直しを挟み、衣装のシワもこまめに整えました。商業撮影ではありませんが、衣装・メイク・小道具・空間演出に多くの時間をかけ、神秘的で高貴な世界観を可能な限り忠実に再現しました。
写真を整理しながら当時の細かな撮影の記憶が蘇ってきました。とても楽しいコラボレーションとなり、この『アークナイツ』の泡影蒼霆コスプレの思い出をSNSに残せることを嬉しく思います。