今回の撮影テーマは「ノドクライの学者の日常」ということで、サンドローネの雰囲気に合わせて、少しアカデミックな室内シチュエーションをあえて選びました。ウィッグは今回微調整を加え、ふんわりとした立体感を出すために何束かレイヤーを出し、多層構造のヘッドドレスと合わせることで、全体のビジュアルをより立体的に仕上げました。メイクのポイントは目元と眉のバランスです。キャラクターの持つ、冷ややかでどこか計算高い雰囲気を再現するために、アイラインを少しだけ长めに引き、薄い色のカラコンを合わせることで、目力の強さを引き出しました。
衣装に関しては、腰の金のアクセサリーや襟元の赤い宝石などディテールがとても多いので、撮影前に時間をかけて生地の層の向きを整え、座った状態でも立った状態でもスカートの裾や袖口のフリルが自然なドレープ感を保てるようにしました。1枚目のティーカップを持ち上げるポーズは、実は何度も練習しました。手首の力加減と肩の開き具合を同時にコントロールして、体が硬く見えないようにする必要があったからです。
このコーデのシルエットは、実は着こなすのがかなり大変です。トップスのオフショルダーのデザインとスリーブのセパレート構造は、肩から首にかけてのラインがとても重要になるため、カメラの前でいかり肩になってしまわないよう、撮影前に簡単なストレッチを丁寧に行いました。レタッチでは主に暖かい環境光で統一感を出し、木製の書棚や真鍮の時計の質感とマッチさせることで、もともと寒色寄りだった衣装が浮いて見えないようにしました。このバージョンの表現を皆さんに気に入っていただけると嬉しいです。毎回の撮影で、単なる表面的な真似にとどまらず、キャラクターの最もリアルな一面を捉えられるよう努めています。