今回の写真集は実は浮荘庭園で撮影したのですが、当日はあいにくの天気で、ずっと雨が降っていました。原画(撮って出し)は全体的にグレーで寒色寄りで、光もかなり散っていましたが、雨の日の庭園には独特の静けさがあり、このような少しストーリー性のある二人の後ろ姿にぴったりだと感じました。レタッチ(後期処理)では、色調をあえて暖色系に引っ張り、ハイライトを明るく、シャドウを深く落とすことで、木の影や瓦屋根の質感をより際立たせ、最終的に夕暮れの金色の光のような空気感を表現しました。このような調整は確かにかなり「重め(重手)」ではありますが、エモーションがしっかりと引き出され、『銀魂』におけるキャラクター本来の、外見は奔放でありながら内面は複雑という特質によりマッチしたと思います。
石橋の上に立ち、カメラに背を向けるその瞬間は、実は目線を合わせるプレッシャーをうまく回避でき、衣装のディテールに集中することができます。黒いウエストを絞ったトップスにブルーの帯、赤いスカートの美しいカッティング、正式には包帯(繃帯)の質感にいたるまで、すべて雨が降る前に何度も入念に整えました。雨の日の庭園には観光客がほとんどおらず、私たちは静かに橋の手すりに腰掛け、青瓦に打ち付ける雨粒の音に耳を傾けることができました。あの没入感は、スタジオ撮影(棚拍)では決して味わえないものです。
最終的な完成写真は晴れの日のように見えますが、振り返ってみると、曇り雨の日の低いコントラスト(低反差)が、かえってレタッチにおける大きな創作空間を残してくれました。私はこの色調を、自分なりのこだわりを込めて「晴れ空の雨景」処理と呼んでいます。このスタイリング自体、シルエットや色面が非常に重要になるため、カラーグレーディングの際には赤と黒の対比(衝突)に特に注意を払い、複雑な背景の中でも人物がしっかりと引き立つようにしました。長年コスプレを続けてきて、スタジオの中よりもロケーション環境のほうがはるかに魂が宿っていると常に感じています。たとえ天気が完璧でなくても、心を込めてその瞬間を捉えれば、レタッチで不完全さを別のスタイルへと昇華させることができます。これこそが、二人ロケの持つ魅力なのだと思います。