今回の「パンティ&ストッキングwithガーターベルト」中華風オリジナル衣装は、構想から完成まで半月以上の時間を費やしました。原作のストッキングは西洋ゴシック悪魔風のスタイルが象徴的ですが、今回はあえて伝統的な中華要素を掛け合わせ、まったく新しい解釈に挑戦。衣装のパターンには黒地に紅花の地模様が浮かぶショート丈の改良中華風チャイナドレスを選定し、光沢感のある上質な生地で仕立てることでカメラの前でも立体的なハリ感をキープしました。髪型はおなじみの金髪ツインテールを踏襲しつつ、赤いヘアリボンをあしらうことでクラシカルな東洋美をプラスしました。
中華風の世界観に寄り添うため、手元のアイテムには長剣と扇子をセレクト。撮影ロケーションには見事な赤柱の回廊と豊かな緑が広がる順峰山公園を選びました。当日の光線は非常に繊細で、自然光そのものは美しかったものの、立ち並ぶ赤柱の影が顔に落ちやすかったため、角度を何度も試行錯誤しながらベストなライティングを探り当てました。
ここでカメラマンのNightDiva氏に心から感謝を伝えたいです。今回の構図が本当に気に入っています。手前に立つ人物の両脚をフレームに見立てたローアングルの額縁構図を採用し、視線のすべてが奥に佇む私へと自然に集中するよう計算されています。このドラマティックなパース感を生み出すには手前の立ち姿の安定感はもちろん、しゃがみ込む私の体幹バランスも極限まで試されました。1枚目のように片膝立ちで剣を支えるポーズは大腿筋を常に緊張させ続け、2枚目の扇子を構えて深くしゃがみ込む姿勢でも背筋をピンと美しく保つ必要がありました。脚のラインをすらりと見せるため常につま先まで力を込めていたため、数テイク撮っただけで足がパンパンになるほどでした。
足元のスタイリングにも細かな工夫を散りばめました。黒赤のチャイナドレスには、片脚に白レース付きオーバーニーソックス、もう片脚に黒のメッシュ・ストッキングを合わせたアシンメトリーなスタイルを採用。重苦しさを巧みに打ち消しつつ、脚のラインをすっきりと引き締めました。2着目の淡い水色のチャイナドレスには純白のストッキングと白の透かし彫り扇子をコーディネートし、民国時代のお嬢様を思わせるしとやかで優しい気品を纏わせました。衣装ごとの色彩の落差が大きかったため、メイクさんもアイシャドウやリップの色味を細かくリタッチしてくれました。
オリジナル設定のコスプレの最大の魅力は、自分自身の解釈でキャラクターに新たな命を吹き込める点にあります。原作が持つアイデンティティを抽出した上で、自分の大好きな世界観を融合させていくプロセスは刺激的そのものでした。屋外ロケで衣装を汚さないよう気を配りながら階段の上でポーズを取り続け、汗だくになりながらの撮影でしたが、ファインダー越しに広がる素晴らしい仕上がりを目にした瞬間、疲労はすべて達成感へと変わりました。東洋と西洋が美しく交錯する唯一無二のビジュアルを、ぜひ感じていただければ幸いです。