今年のCJ(ChinaJoy)はおそらく見送る予定です。人混みがどうしても苦手なので、今回はPI展館で存分に楽しむことにしました。視界いっぱいの大きな展望窓を独り占めできるなんて、CJでは味わえない贅沢な特権です。今回は『オーバーウォッチ』D.Vaのおなじみのピンク×ブルーの定番ビジュアルをチョイス。館内が非常に広大だったため、混み合う撮影スポットの順番待ちをすっぱり諦め、採光が抜群に美しい窓辺へと陣取りました。
機材面では、カメラマンさんがα7 V(a7m5)にViltroxの26mm F2.8 EVO、35mm F1.8 EVO、50mm F1.4 Proという3本の単焦点レンズを携えて参戦。屋内の光はクリアだったものの、明暗差の激しい環境において大口径単焦点の描写力はまさに圧巻でした。26mmは空間の広がりを活かした全身カットに最適で、50mmはパースを心地よく圧縮し、フェイスペイントやヘッドセットの細部を精密に捉えてくれました。
衣装には見どころが多く、ピンクのフーディージャケット、ブルーのタイトなボディスーツ、白のオーバーニー丈ストッキング(白ストッキング)、そして黒の太ヒールメリージェーンをセレクト。ヒールの高さが脚長効果を発揮し、全体のプロポーションをより作中の設定へと近づけてくれます。キャラクターの快活な躍動感を表現するため、片足を跳ね上げるキックポーズや、しゃがみ込んでブラスターを構える射撃姿勢に挑戦。衣装とカラーリンクした銃の小道具もカメラ越しに鮮烈に映えました。背後には無骨な鉄骨トラスが広がるがらんとした展示ホールが続き、赤い消火栓ボックスや黄黒の警戒テープが前ボケや背景のアクセントとして絶妙な幾何学的ラインを描き出してくれました。
何より気に入っているのは、展望窓に寄り添った一連のカットです。人の写り込みを完全に遮断するため窓枠にすっきりと脚を預け、降り注ぐ自然光で脚とストッキングの美しい輪郭を浮かび上がらせました。白ストッキングは自然光の下で柔らかな陰影を纏い、ブルーのスーツが放つ光沢感と鮮烈なコントラストを形成。周囲に人がいなかったため、後ろの順番待ちを気にすることなく、同じポジションで焦点距離やアングルを心ゆくまで追い込むことができました。このゆったりとしたテンポ感のおかげで、指先や視線のニュアンスを深く追求する余裕が生まれました。賑やかなアニメイベントの熱気も素敵ですが、こうして静まり返った空間でカメラ機材と対話しながらじっくり作品を紡ぐスタイルは、私にとって最も充実したゲームコスプレの撮影体験となりました。パノラマの視界と豊かな自然光が降り注ぐ窓辺は、まさにかけがえのない最高のロケーションでした。