【廣井きくりコスプレ】『ぼっち・ざ・ろっく!』ほろ酔いの日常 - 1 枚目
【廣井きくりコスプレ】『ぼっち・ざ・ろっく!』ほろ酔いの日常 - 2 枚目

今回の撮影企画は『ぼっち・ざ・ろっく!』の廣井きくり。少し退廃的で気ままなロックの先輩らしい佇まいを的確に捉えるため、事前にカメラマンさんと綿密に打ち合わせを重ねました。白ホリ撮影の最大の魅力は光が極めてクリアでコントロールしやすい点ですが、作り込まれた実景がない中でいかに生活感のある物語性を生み出すかが課題でした。そこで白の小型冷蔵庫と木製の丸テーブルをセットに配置し、冷蔵庫内のクールホワイトな光とスタジオの温かみのあるメインライトを対比させることで、深夜の一人酒のような心地よいほろ酔い感を演出しました。

衣装にはライトグレーの細ストラップキャミソールに、ゆったりとした白黒のスポーツジャケットをセレクト。肩からルーズに羽織りを落とすことでデコルテのラインを覗かせ、画面に抜け感とリアルな日常感を添えました。ウィッグのセットにも多くの時間を費やし、ピンクのぱっつん前髪はシャープさを残しつつ自然な毛束の乱れを作り、サイドの太い三つ編みにも後れ毛を残しました。ピンクパープルのアイシャドウと黒ネイルを合わせることで、気だるげで個性豊かなロックファッションのビジュアルを構築。手にしたシルバーのビール缶は単なる小道具にとどまらずキャラクターの魂そのものであり、撮影中はほろ酔いで少し重心が揺れながらも生命力にあふれた身体表現を追求し続けました。

1枚目の床に座ったポーズは、お酒を飲んだ先輩が絨毯の上に無造作に腰掛けている姿をイメージしました。あぐらをかいて両肘を膝に預け、少しアンニュイな視線を横へ外し、アウターを腕のあたりまで滑り落ちさせることで、隙のある無防備なリラックス感を表現。一方、木製丸テーブルの上に腰掛けた2枚目のカットは、より緊張感と存在感のあるアプローチです。脚を組んで自然に垂らし、つま先をピンと伸ばして片手でテーブルに体重を預けつつ、もう片方の手でビール缶を頬の横に掲げてカメラをまっすぐ見据えました。このわずかに傾きをつけた構図が視覚的に脚のラインをすらりと長く見せ、キャミソールの美しいフィット感としなやかなボディラインを綺麗に引き立ててくれました。

撮影中は一連の動作の滑らかな繋がりと繊細な表情のコントロールを徹底しました。奔放なオーラを纏うため硬いポーズはあえて避け、ライブハウスでの出番を終えて帰宅し、冷蔵庫を開けておもむろに缶ビールを手にするような情景に自然と没入しました。カメラマンの紅白様はそうした生き生きとした一瞬を捉えるのが非常に巧みで、柚子写真スタジオの白ホリ環境も自由な発想を存分に広げてくれました。仕上がった二次元コスプレ写真の質感は私が思い描いていた廣井きくりの像そのもので、ロックミュージシャンとしての潔さと彼女ならではの唯一無二の魅力を形にすることができました。