夏フェス初日(Day1)の体力消耗は本当に想像以上で、この『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイのプラグスーツ(戦闘服)は息苦しさを感じるほどのタイトさでした。イベント会場を出て車に乗り込んだ瞬間、シートに崩れ落ちるように倒れ込み、肩にはショルダーアーマーの重みでくっきりと赤い痕が残っていました。今回は香香(シャンシャン)とタッグを組んで参戦し、彼女がアスカを、私がレイを担当。2人で会場を歩くだけで視線を独占する圧倒的な注目度でしたが、物理的な身体への負担も文字通り倍増しました。
まずはこの衣装の着用感について。メカニカルなSF感を再現するため、生地のメインにはふんだんなエナメル調の光沢素材が使われており、視覚的な写真映えは抜群な反面、通気性は完全にゼロでした。特に首元の黒いネックガードは、立体的な立ち上がりをキープするために内部に硬い芯材が仕込まれており、一日中背筋を伸ばして顎を引いた姿勢を保たざるを得ず、少しでも下を向くと顎が引っかかってしまう状態でした。両サイドの肩アーマーや胸元の装甲プレートは硬質素材を組み合わせて作られているため、移動時は周囲の来場者や壁にぶつからないよう細心の注意が必要でした。これらの装甲パーツの多くは安全ピンやスナップボタンでインナースーツに固定されているため、車内でも背もたれに寄りかかることができず、少しでも力を入れるとピンが弾け飛ぶのではないかとヒヤヒヤし続けました。
メイク面では、キャラクターの持つ雰囲気に寄り添うため、赤いカラコンに赤み系のアイシャドウとチークを広めにふわりとぼかし、ベースメイクは透き通るような白肌を追求。アイスブルーのウィッグは顎のラインに合わせて切り揃えましたが、毛先がハネやすいため出発前にヘアワックスとハードスプレーで入念にキープ。それでも一日中会場や車内で蒸された結果、前髪は少しペタッとなり、後れ毛が頬に張り付いてしまいました。正直なところ、この重厚なウィッグにハイネックのガードが重なると、首元に汗をかいた時の不快感は相当なものでした。
それでも香香と一緒に合わせができた時間は心から楽しいものでした。コスプレは過酷な体力勝負ですが、隣に気兼ねなく助け合える相棒がいるだけで体験の楽しさはまるで違います。複雑なメカパーツの着付けはお互いの協力が不可欠で、休憩エリアでは体裁も気にせず互いの重い肩アーマーを持ち合っては、冷たい水を一気に飲み干して身体を冷やしました。香香は私たちの衣装を「歩くサウナ」と笑いながらツッコミを入れていました。カメラマンの前ではキャラクター特有のクールで近寄りがたいオーラを必死に保ちつつも、レンズが外れた瞬間、2人で足腰の痛みを愚痴り合うのがお決まりの光景でした。
初日の撮影強度は本当に凄まじく、多くの所作や立ち姿をその都度調整する必要がありました。レイの静謐で清冷な佇まいを崩さないよう、身体がどれほど限界に近づいていても、シャッターが切られる瞬間だけは眼差しのピントを研ぎ澄まし、凛とした姿勢をキープ。着心地の面では苦行のようなプラグスーツでしたが、アニメイベントの強い照明を受けて放たれるエナメルの艶やかな光沢と重厚な存在感を目にした瞬間、すべての苦労が報われたと実感しました。今夜帰宅したら真っ先にウィッグを外して丁寧にブラッシングし、肩の圧迫痕をケアしたいと思います。明日はいよいよDay2。インナーの厚みやピンの留め位置を再調整し、絆創膏とスポーツドリンクを万全に準備して、最終日も無事に駆け抜けたいと思います。