9月22日に白ホリのスタジオで敢行した小喬「時の魔女」の撮影は、まさに心地よい疲労感と達成感に満ちた一日でした。
この衣装のディテールは実に重厚で、紫と白のダイヤ柄切り替えトップス、襟元を飾る黒いリボン、そして胸元に輝くライトブルーのハートモチーフが目を引きます。何より心惹かれたのはスカートとリボンの構造美でした。銀のラインが走る幾重もの白のレイヤードスカートに、背後で揺らめく青紫の半透明シフォンのリボン、そして裾に揺れるオーロラスターのチャームが、照明を浴びて美しい光沢を放ちます。原作設定の立体感を損なわないよう、試着の段階からコルセットと肩まわりのバランス調整にじっくりと時間をかけました。
ヘアスタイル面では、淡い水色のショートボブをベースに毛先へピンクのグラデーションを効かせ、頭頂部には小さな獣耳風のお団子ヘアを造形。蒸し暑い白ホリスタジオの中でも前髪やサイドの美しいカーブがへたってしまわないよう、ハードスプレーを惜しみなく使って一日中ふんわり感をキープしました。メイクにはライトブルーのカラコンを選び、強いストロボ光の下でも顔立ちが平面的に見えないよう目元の骨格とアイラインを際立たせました。
撮影場所は純白の白ホリゾント。白ホリ撮影の最大の利点は光が極めてクリアに回り、衣装の紫と白のカラーリングを濁りなく際立たせられる点ですが、裏を返せば影の輪郭が硬く出やすいシビアさも併せ持ちます。被写体と背景を自然に分離させつつ不自然な浮き上がりを防ぐため、繊細で均一な光の回し方が求められました。カメラマンの@龙骧nightfallさんが構図やアングルについて的確な提案を重ねてくださり、ボリュームのあるスカートがただ突っ立っているだけで重たく見えないよう、身体の所作を使って布地をふわりと広げる工夫を凝らしました。
こうして生まれたのが象徴的なポージングの数々です。片足立ちで両手を重ねるポーズでは、スカートの奥に覗くショートパンツとレッグリングの細部を見せつつ体幹の軸をしっかりキープ。両手でスカートの裾をふわりと持ち上げる仕草では、ドレスの丈感とすらりとした脚のラインが際立ち、黒のフリルペチコートとダイヤ柄のレッグリングが絶妙なアクセントとして機能しました。靴にはソールの縁に紫のラインが入った黒の太ヒールショートブーツを選び、白のレースアップ風レッグカバーと合わせて、転倒しないよう重心を慎重にコントロールしながらポーズを維持しました。
敬礼や手を振るような仕草は軽やかに見えますが、セパレート仕様の白いフレアスリーブがずり落ちないよう腕の角度を計算しつつ、愛らしくお茶目な表情を保つ集中力が必要でした。白ホリでの撮影は台座の上で立ち位置を微調整し続け、レッグリングやブーツが最も映える角度を探りながら衣装のシワにも目を配るため、想像以上の体力を消耗します。
ウィッグのセットから衣装の細かな調整、ポーズごとの筋肉のコントロールに至るまで、すべての工程に忍耐が求められた充実の撮影でした。撮り終えた後は全身に心地よい筋肉痛が残りましたが、完成した写真に息づく澄んだ色彩とふわりと舞い上がったスカートの美しい弧を目にした瞬間、注いだ情熱のすべてが報われたと実感しました。