バレンタイン当日に投稿する予定だったこの写真集ですが、色々な先延ばし(拖延症)が重なり、520(5月20日のネット愛の日)にようやく皆さんにお披露目することになりました。
写真は2月に撮影したもので、当時の気温はまだ少し肌寒く、今振り返るとまるで季節を一つまたいだかのように感じられます。撮影当日は天気にとても恵まれ、午後の数筋の日差しが中庭の植物や壁に斜めに差し込み、全体のトーンを柔らかく温かみのあるものにしてくれ、自然とあふれ出るような癒やしの雰囲気がありました。
衣装に関しては、今回のコーディネートはディテールが非常に豊かです。青いニットカーディガンには着心地の良いシャギー(毛羽立ち)素材が選ばれ、襟元や袖口の配色ストライプが視覚的なレイヤー感を高めています。インナーのブラウンのプリントTシャツにははっきりとしたロゴ(字母)パターンがあしらわれ、首元の深紅の襟と、あの巨大な青白ストライプのリボンの組み合わせが、全身の色彩バランスを綺麗に整えています。下半身のワインレッド of プリーツスカートは2層のティアード処理が施されており、エッジの黄色いストライプがトップスの暖色系と巧みに呼応しています。正式には特筆すべきは、あのブラウンと白のアーガイル柄(菱形格)のタイツです。全体のスタイリングと合わせることで、単色の単調さを打ち破るだけでなく、特別な編み目のレイヤー感をプラスしてくれています。
ヘアスタイルとメイクに関して、ウィッグは透明感のある浅いアッシュ系(浅亚麻色)を選び、前髪をぱっつんに切り揃えることで、全体的に爽やかで甘い雰囲気に合わせました。サイドに固定した赤い立体的なハートの髪飾りはスタイリング全体のワンポイントで、細いゴールドチェーンと耳後ろのヘアピンでしっかりと固定し、撮影中に位置がズレるのを防ぎました。メイクは透明感のあるベースメイクにこだわり、少し紫がかった淡いカラーのカラコンを合わせることで、眼差しをより儚く柔らかく見せています。アイメイクには繊細なピンクパープル系のグラデーションを使い、位置を少し下げたチークと合わせることで少女らしさを大いに高め、屋外の強い光の下でも綺麗なメイクの質感をキープできました。
小道具の部分では、カメラマンさんが非常にリアルなハート型のチョコレートプレートを用意してくれました。クリーム色のアイシング(糖霜)でメッセージが書かれ、小さな星もちりばめられており、手に持つとキャラクターの状態にぴったり馴染みました。また、カフェの丸テーブルの上に置かれたレインボーカラーのアイスクリームサンデーのグラスを前枠(前景)にすることで、画面の色彩にさらに躍動感を持たせました。
撮影の過程では、主に午後の自然光を活かしました。特に前半の写真では、逆光とサイド順光の組み合わせを巧みに利用し、太陽の光が木の葉を透かして髪の毛や肩の上に美しい光輪(ハロー)を形成してくれました。カメラのアングルをわずかに傾けることで、上半身の表情と下半身のアーガイル柄タイツのカットを同時に収めることができ、全体のプロポーションを視覚的によりスラリと見せています。カフェの入り口の白い壁際、小さなベンチ、鉢植えのそばなど、たくさんのスポットで屋外ポートレートの撮影を行いました。室内のスタジオ撮影に比べて、屋外のリアルな空気感は人をリラックスさせやすく、表情や身体の動きもはるかに自然になります。
当日は実は少し肌寒かったのですが、温かい飲み物とぽかぽかとした日差しのおかげで、緊張感もほぐれていきました。途中で厚い泡がのったドリンクを持ちながら何枚か特写(アップ)を撮影したのですが、グラスが光を浴びて透明感のある輝きを放っていました。本当のバレンタインの節目は逃してしまいましたが、520自体も愛に満ちた日です。このタイミングでこの癒し系日常のキャラクターを投稿できたことは、特別な記念になりました。午後の屋外の光と影、明るい色調、そして洗練されたスイーツの組み合わせから、当時の創作の楽しさを皆さんに感じていただければ嬉しいです。