【エニセイ コスプレ】カンテラを手に、『リバース:1999』の深山幽谷へ - 1 枚目
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山道は想像以上に険しく、エニセイ コスプレの衣装を身にまとって山奥を往復するのはなかなかの過酷な道のりでした。元々はススキ野原での撮影を予定していましたが、天候不良で何度も延期が重なり、雨続きに見舞われた結果、遠方への旅情というテーマを表現するために山奥でのロケに切り替える妥協案となりました。山中の苔は深く、苔むした岩肌は非常に滑りやすいうえに、赤髪ウィッグにロングスカートとレースという組み合わせは扱いが難しく、歩くたびに裾を持ち上げて進まなければ、あっという間に小枝に引っかかってしまう状況でした。

キャラクターの設定に寄り添うため、白ストッキングを着用しました。ソックス自体はとても美しいものの、リアルな山岳環境では岩肌で伝線してしまわないか終始気が気でならず、特に苔むした岩に腰掛けてポーズを取る際は、体の動かし方に細心の注意を払いました。手にしたアンティーク調のカンテラ(灯油ランプ)はずっしりと重く、掲げたままポーズをキープするのは腕の筋肉をかなり消耗しました。チェーンで繋がれた小瓶の小道具も木々の間をすり抜ける際に枝に触れやすく、カメラの画角に合わせて慎重に位置を整える必要がありました。

カメラマンの海猫さんは素晴らしいポジションを選んでくださり、午後の木漏れ日が木立を抜けるチンダル現象(薄明光線)を見事に捉えてくれました。この逆光とサイド逆光による森林写真の技法によって、ウィッグの鮮やかな赤と周囲の深い緑や青の寒色系が鮮烈なコントラストを描き出しました。現像レタッチでは森の冷涼で湿り気を帯びた空気感を大切にしつつ、顔周りを柔らかな光で包み込むことで、一人孤独に旅を続ける探求者ならではの奥深い雰囲気を忠実に再現しました。

苔むした岩に腰掛けたカットでは、体をわずかに斜めに傾けて脚を整え、両手を膝にそっと添えるポーズを取りました。こうすることで白ストッキングの美しい脚のラインとロングドレスのレイヤー感をナチュラルに引き立てつつ、作為的な不自然さを排して旅人の孤高な静けさを保つことができました。撮影工程は過酷を極めましたが、実際に深山に分け入り、霧が立ち込める森の息吹を肌で感じたことで、キャラクターが息づく過酷な世界観への理解が一層深まり、大きな充実感を得ることができました。

降り続いた雨がようやく上がり、光の質感が素晴らしい作品を残せたことで、これまでの長い待機期間もすべて報われたと感じています。自然のフィールドで行うロケ撮影は呼吸の合わせ方がすべてであり、モデルとカメラマンの間で細かな所作の変化を絶えず伝え合うことが不可欠です。今回の作品群は、自身のアウトドアでの撮影体験における確かな集大成となりました。