エレキギターと楽器ケースを持って出かけたところ、ちょうどイチョウが一番綺麗に色づく見頃に出会えました。柔らかな秋の日差しが、要楽奈の自由で気ままな雰囲気にぴったりマッチしていたので、落ち葉が敷き詰められた通りでイチョウのポートレート撮影を行いました。今回の要楽奈コスプレでは、白黒のバイカラーに鮮やかなイエローの裏地がついたパーカーをチョイス。スポーティーな定番スタイルに、グレーのルーズソックス コーデと太もものサイバンドを合わせることで、秋の逆光の下でシルエットや脚のラインがとても立体的に映えました。
小道具にもかなりこだわりました。エレキギターは背負うと結構な重量感がありますが、手にしてこそミュージシャンとしての魂が宿ります。キャスター付きの黒いギターケースも絶好のアイテムで、ケースに寄り添ってしゃがんだり、立って弦を爪弾いたりと、ポーズに深みを出せました。今回は友人がソニーのα7R Vと50-150mm GMレンズを使って撮影してくれ、望遠レンズならではの圧縮効果と大口径ボケによって、黄金色のイチョウが美しい背景となり、アンニュイでありながらどこかクールな世界観を引き立ててくれました。撮影中、舞い落ちるイチョウの葉をとっさに手でキャッチしてみたのですが、こうした自然な仕草によって作り込みすぎない、ある日の午後を切り取ったようなスナップ感が出せました。
「猫は道端で拾った」という投稿のネタも実は本当で、撮影の合間に街角で人懐っこい野良猫に出会い、ギターケースにすり寄ってきてくれたんです。まるでこの音楽シーンの一コマに自然と加わってくれたかのようでした。『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』の世界観をリアルに表現するにあたり、バンド少女ならではの日常感を大切にしたかったので、楽器を持つだけでなく、オープンカフェに立ち寄ってアイスクリームを食べ、甘いもの好きな設定もしっかり取り入れました。
今回の写真は複雑なライティングを多用せず、基本的に自然光を活かして撮影しました。ソニーの色彩表現とレンズの高い解像力のおかげで、パーカーの滑らかな質感やウィッグの銀白色のツヤ、サイバンドやルーズソックス コーデの編み目の質感まで繊細に残すことができました。秋のロケーション撮影は、大がかりな背景の調整をしなくても構図次第で素晴らしい絵が撮れるのが魅力です。ワンパターンにならないよう、室内の掃き出し窓の前でスイーツを食べたりギターケースと戯れたりするカットも盛り込みました。コスプレは衣装やセリフを再現するだけでなく、キャラクターの日常や趣味といった生き生きとした一面を追体験することでもあると伝われば嬉しいです。