【ヨスガノソラ】雨の日のキハ40駅、シネマティックな1日記録 - 1 枚目
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キハ40形列車を降りた瞬間、空から小雨が降り始め、駅全体がしっとりとした空気に包まれました。雨のせいで屋外撮影の計画に影響が出るのではないかと心配していましたが、曇り空の柔らかい光と濡れたアスファルトの路面を目にして、この雰囲気がまさに私たちが目指していたシネマティックなフィルム感にぴったりだと感じました。

今回の撮影場所に選んだのは、とても年代感のある小さな田舎の駅です。停車したばかりのキハ40形列車は、赤と黄色のツートンカラーの塗装が雨に洗われていっそう鮮やかになり、駅の横にある駅名が書かれた白い木製看板、錆びついたレトロな切符売り場の窓口、そしてガラス張りの透明な電話ボックスと相まって、どのアングルから切り取っても絵になります。雨の日の田舎はいつも静けさをまとっており、遠くの山々にたなびく薄霧が青々とした樹木に絡みつき、画面全体に映画のワンシーンのような奥行きを与えてくれました。

撮影機材についてですが、今回は富士フイルムのX-S20に、Viltrox 27mm F1.2 Proと56mm F1.2 Proの2本のレンズを組み合わせて使用しました。27mmは主に広大な環境や列車、ホームの建築構造を収め、日本の田園風景特有の開放感を演出し、雨の中の木々や農地の環境を綺麗に捉えるのに役立ちました。一方、56mmは木造の待合室での人物の寄りのカットや座りポーズの撮影に非常に適していました。画面のレイヤー感を出すために、ドア枠や窓枠、柱を利用した構図も多用し、前ボケさせた木製の柵や葉っぱが一人称視点のような覗き見感を与え、写真にストーリー性を生み出しています。

スタイリングについてですが、今回の組み合わせは非常にシンプルでありながら表現力豊かなものでした。純白のゆったりとしたワンピースに、トレードマークである大きな黒いリボンの髪飾り、そして手に持ったダークグレーのステッチ目のウサギのぬいぐるみを合わせることで、王道の二次元らしい軽やかさを再現しました。純白のトーンは、雨の日の冷たい色温度の環境下で、自然と画面のビジュアルの焦点となります。カチューシャの黒いリボンと、足元の黒い太ヒールマリージェーンシューズ、白いショートソックスが絶妙なカラーの対比をなし、全身ホワイトのスタイリングが単調にならないよう工夫しました。

傘にはあえて透明な長傘を選びました。ビニール傘を使うメリットは多く、しっかりと雨を防ぎつつも、人物の髪型や表情を完全に隠してしまうことがありません。傘の下で、骨組みを沿って雨滴が滑り落ちる一瞬がカメラに定格され、フィルム映画のような哀愁漂う雰囲気を生み出しています。

撮影中は狭い待合室の中で何度も立ち位置を調整しました。床のタイルが雨で濡れていたため、しゃがんだり跳躍する瞬間をキャプチャする際は、スカートの裾に泥がつかないよう細心の注意を払いました。しかし、地面の水の跳ね返りや水たまりのおかげで、画面内に美しい反射が多く生まれました。特にベンチや廊下の手すりに腰掛けたショットでは、湿った地面を背景に黒い革靴と白いソックスの質感が一層際立ち、画面全体に上品な質感を与えてくれました。

雨上がりということもあり、駅の外の草地は非常に鮮やかな緑色になり、青々とした田んぼの畦道と遠くの薄暗い空が、鮮やかな明暗と冷暖のコントラストを描き出していました。傘をさして線路の脇を散策しながら、動きのあるショットをたくさん撮影しました。雨に濡れながら外を何度も行き来するのはかなり体力を使う作業でしたが、カメラのモニターに映し出される一コマ一コマのストーリー感を目にすると、すべての苦労が報われたと感じました。

最後に、雨の日というのはまさに天然の巨大なソフトボックスなのだと実感させられました。光のコントラストを下げて肌や髪を繊細で透明感のある状態に見せてくれるだけでなく、環境の中で白いワンピース コスプレのスタイルを際立たせてくれます。今回の映画のようなシネマティックな試みと、キハ40形列車という特別なエレメントが組み合わさることで、この雨の日の撮影は格別の魅力に満ちたものとなりました。