今回の『NARAKA: BLADEPOINT』における玉玲瓏の「玉玲瓏 春不斂」スキンの撮影は、メイク決めからセットの設営までじっくりと時間をかけました。ゲーム内の幽玄で清冷な世界観に近づけるため、スタジオ内に満月の背景、木彫りの格子窓、アンティーク風の瓦屋根を実景で組み上げ、両脇に配した温かみのある黄色い提灯の明かりと合わせて、古典ファンタジーの奥深い質感を追求しました。瓦や木枠はすべて実物で設営し、背景に立体的な奥行きを出すためにカメラマンさんが煙餅を焚いて霧を漂わせ、満月の光を優しく柔らかく拡散させました。
衣装を手に取ると、細部のディテールは想像以上に緻密でした。何重にも重なり合うシフォン生地の広がりを崩さないよう、着用時には目立たない位置に安全ピンを仕込んで形を整えました。金色の腰飾りやアームバングルはずっしりとした重みがあるため、撮影中にずり落ちないよう紐をしっかりと締め付けました。ウィッグは前髪を丁寧にカットし、白のふわふわな獣耳をセット。耳の位置が不自然にならず、かつ俯瞰での撮影時にもパーツの継ぎ目が見えない絶妙な角度を見つけるまで30分ほど微調整を重ねました。普段からアイメイクの輪郭を強調するのが好きですが、今回は玉玲瓏の妖美な気品に合わせて赤系のアイシャドウを深めに入れ、冷たい照明の中でも視線を引き寄せる艶やかなレッドリップを合わせました。デコルテや首筋のラインが美しく立体的に浮き立つよう、ハイライトの配置にも気を配っています。
撮影中は多様な構図とポージングを試みました。毛足の長いファーラグの上に座るカットでは、身体を斜めに傾けて片肘に重心を乗せ、重ねた両脚を画面の対角線へとスラリと伸ばしました。こうすることでパースが効き、脚のラインをより伸びやかに見せることができます。撮影前にはカメラマンさんと光の向きを入念に確認し、トップライトとサイドライトを組み合わせることで、顔に重い影を落とさずに薄絹の繊細な織り目を美しく際立たせました。もう1枚の前傾姿勢で跪くカットでは、指先をそっと唇に添え、キャラクターの持つ小悪魔的で生き生きとした一面を表現しました。羽毛の扇を手にした立ち姿では、背中の大胆なカッティングを綺麗に見せるため、撮影前にしっかりと背中のストレッチを行い、身体を捻った際の肩甲骨のラインが自然にしなやかを描くように意識しました。
玉玲瓏のこの衣装は、軽やかな薄絹の仙気と金属飾りの鋭利さが同居しており、優雅でありながら内に秘めた攻撃性を感じさせます。表現においては、眼差しを柔らかさと鋭さの間で絶え間なく移ろわせるよう努めました。写真のドレスが光を浴びて淡い紫色に透けて見えるのは生地本来の光沢によるもので、現場で色温度を2度調整してこの透明感を最大限に引き出しました。ゲームコスプレを多く手掛けるコスプレイヤーとして、衣装の立体感や空間との調和、そして画面から漂う物語性を何よりも大切にしています。柔らかな絨毯の上でも正座を続けると膝に負担がかかりますが、完成した写真に宿るアンニュイで贅沢な質感を目にした時、すべての苦労が報われたと実感しました。撮影が終わりスタジオの明かりがゆっくりと落ちていく中、薄暗がりの中で微かにきらめく金飾りの余韻が、今回の素敵な撮影体験を静かに物語っていました。