エフェクト加工ができないのは自分でもどうしようもなく、今回のユナラの撮影は身体の所作と衣装の細部だけで愚直に挑みました。肩の力を抜いた仕上がりですが、温かい目で見ていただければ幸いです。カメラマンの阿月さんがアングルを見極めてくださったおかげで、後処理の不足分を大いに補うことができました。この衣装のパンツ部分は半透明の軽やかな薄絹で仕立てられ、流線型の織り目が施されています。ふわりとした軽やかな浮遊感を表現するため、現場では裾のシワを何度も整え直しました。少し動くだけでも脚に張り付いてしまい、足元の動きがすっきりと見えなくなってしまうからです。手首に装着したブロンズ調の金属アームガードはずっしりと重く、腕を掲げるたびに姿勢のブレを抑えなければ画面全体がだらしなく見えてしまいます。頭頂部の金色の角を支えるため、ウィッグの内側には分厚い土台が仕込まれており、長時間かぶっていると首にかなりの負担がかかりました。
アクション面において、ユナラの攻撃スタイルは武術と念力が融合した独特の緊張感を秘めています。特に脚を高く振り上げたり片足でバランスを保つポーズは体幹が強く試され、日頃の筋トレなしには立つことすらおぼつかず、表情管理どころではありませんでした。アイメイクには赤紫のグラデーションを取り入れてオーラを強調し、額の紋様も専用の顔料を調合して描き込みました。低い体勢のカットでは裾のボリュームが大きいため、しゃがむたびに広がりを直す必要がありましたが、阿月さんが終始辛抱強く手伝ってくれました。煌びやかな発光エフェクトはありませんが、撮って出しならではのリアルな質感のおかげで、衣装の緻密なディテールを余すところなくご覧いただけると思います。
私の最推しチャンピオンはジンクスなのですが、こうした今までにない新チャンピオンのスタイリングに挑戦するのもとても新鮮でした。ちょうど『リーグ・オブ・レジェンド』15周年の節目でもありますので、ここでLoLの誕生日を祝福するとともに、皆さんが『チームファイト タクティクス(金铲铲之战)』で順調にLPを盛り、自然の力を駆使してたくさん1位を獲れるよう祈っています。普段からゲーム内のオートチェス系を遊ぶのが大好きで、最近は専用モードや自然の力編成がお気に入りです。今回、宙に浮かぶ金属球をエフェクトで浮遊させることはせず背景の小道具として配置するにとどめましたが、新しいキャラクターへ果敢に挑戦し、自らの身体表現を通じてキャラクターに魂を吹き込むことこそがコスプレの真の醍醐味だと感じています。ウィッグが重すぎたため、1セット撮り終えるたびに急いで外して首を休ませながらの撮影でした。スタジオの光と影も阿月さんが長い時間をかけて調整してくださり、金属球の反射光が自然に見えるよう何台ものライトを配置しました。気負わずに臨みつつも、情熱に満ちあふれた思い出深い体験となりました。