ロビン コスプレのイベント写真データを受け取り、Appleのポートレートモードによる顔のアップ写真はディテールまでしっかり捉えられていました。今回のコスプレで一番のハプニングは、後から元データを見返して初めて下まつげをずっと上下逆に貼っていたことに気づいたことです。その瞬間は本当に目の前が真っ暗になりました!逆に貼ったせいで目尻が少し下がり気味になり、キャラクター本来の躍動感ある目元とわずかにニュアンスが変わってしまいました。次回は貼り方をしっかり練習し直さなければいけません。
まずは今回のコスプレメイクのポイントから。アイスブルーから淡い紫へのグラデーションヘアに合わせて、ベースメイクは厚塗りを避け、素肌感を残した透明感重視の仕上がりにしました。目の下には同系色のピンク系チークをしっかり入れ、儚げでエアリーなニュアンスを演出。目の下に添えた2粒の小さなパールと散りばめた繊細なラメがこのメイクの魂であり、下まつげの逆付けによる違和感をうまくカバーしてくれました。カラコンは透明感の高いエメラルドグリーンを選び、光の下でガラス玉のように透き通った輝きを放ちます。アイラインは目尻を少し長めに引いて跳ね上げ、元の目の丸みを程よく引き締めました。
ウィッグのスタイリングは今回の造形の要でした。トップにはふんわりとしたエアリー感を持たせ、前髪は重くならないよう毛先を細かく梳きました。ウィッグの毛束自体に繊細なラメが織り込まれており、イベント会場の強い照明を受けると美しい光沢を放ちます。頭頂部や毛束に散りばめた白いパールと相まって、とても幻想的な質感を生み出してくれました。ただし、ウィッグを綺麗に見せるには固定の技術が不可欠で、生え際とサイドのもみあげの繋ぎ目にはかなり気を配り、頭が大きく不自然に見えないよう工夫しました。
衣装やスタイリングのディテールでは、デコルテや首元にハイライトパウダーを贅沢に使用しました。カメラの前で肌の艶感を高めるだけでなく、首元のビーズチェーンと重なり合って画面に美しい立体感を与えてくれます。Appleのポートレートモードによる大きなボケ味が背景をすっきりと整理し、視線を顔や上半身の装飾に集中させてくれるため、被写界深度の浅いこの撮影方法は日常的なイベント写真において非常に効果的です。
頬杖をついたアングルを完成カットに選んだのは、視線を瞳やフェイスラインへ自然に誘導でき、腕の配置によって画面が単調になるのを防げるからです。撮影時は自然光が顔を綺麗に照らし、iPhoneの画像処理アルゴリズムによって肌の色味がリアルに再現され、元の写真でも白飛びがしっかり抑えられていました。
レタッチの際は過度な加工を控えました。Appleのポートレートモードが持つシャープさと質感を損なわないよう、カラーバランスを微調整し、青紫の彩度をわずかに引き上げて全体の寒色系ファンタジーな世界観を引き立てる程度に留めました。作業の大半は後れ毛の除去や毛流れの調整に費やし、ハイライトも控えめに残して過剰な美肌補正は行っていません。ハイライトやソフトフォーカスをかけすぎると、せっかくのレンズの質感が失われ、コスプレ本来のリアルな臨場感が薄れてしまうからです。
イベント会場は人が多く雑然としており、すっきりした背景と適切な光を見つけるのはカメラマンさんの腕の見せ所でした。それでもイベント写真でここまでの透明感と解像度が出せたことにはとても満足しています。今回の経験は、「つけまつげを貼る前には必ず向きを確認する」という良い教訓になりました。アイメイクはレイヤーの表情の要ですから、決して油断は禁物ですね。小さな失敗はあったものの、全体としてのヘアメイクと雰囲気はしっかり表現できており、とても楽しい撮影体験となりました。