今回の写真は撮影からしばらく経っており、なかなか整理して投稿できずにいました。当時このテーマを決めた際、頭に真っ浮かんだのは戦闘の重荷を下ろした日常のひとときでした。髪に伸びる象徴的なアホ毛与定番の青白配色のJK制服、そこに大剣与手元のファストフードが合わさることで、まるで衛宮家の食卓にあるような、警戒を解かせる癒やしの空気が漂います。
撮影前の準備として、目元を柔らかな印象にするためナチュラルなグリーンのカラコンを選びました。ウィッグはリネンゴールドで毛先に束感を出し、ダークブルーのリボンタイを合わせました。白シャツにダークブルーのプリーツスカートという王道中の王道コーデが、少女ならではの学生らしさを引き立ててくれます。黒タイツ(黒タイツ コーデ)はこのシリーズにおいて絶妙な繋ぎの役割を果たし、制服ならではの若々しさを残しつつ、足元のちょっとクールな厚底太ヒールのエナメルローファーと綺麗に連動し、上半身の軽さを補ってくれます。
この写真集の面白いところは、小道具のギャップ感にあると感じています。手に銀の大剣を持ち、側にはスケートボードやタピオカミルクティー。撮影時、あえて剣を構えて戦闘ポーズを取ることはせず、脚の上に気ままに立てかけたり側に置いたりしました。写真のようにリラックスして座り、ハンバーガーの包装紙をつまんだり、片方の靴を脱いで手に持ったりする脱力した佇まいこそが、外伝(非メインストーリー)での彼女の姿に寄り添っています。
撮影時はカメラマンと様々なアングルを試みました。1枚目のように顔のアップをスナップして表情に視線を集中させたり、座り姿でのパーツカットで黒タイツ与厚底靴のディテールを強調したりしました。明るめのスタジオライティングに単色背景をあわせることで、衣装の質感与色彩を肉眼に近い自然な状態で再現できました。レタッチも控えめに整え、過度な脚痩せや強いフィルターを避け、リアルな空気感を残しました。
実際の撮影現場は実に生活感にあふれていました。ハンバーガー与剣を同時に持つため、手元の動作が不自然にならないよう配慮しました。一度剣が滑り落ちそうになりましたが、幸い下に円柱状のバケツがありました。調整の中で、裸足与靴着用でそれぞれ異なる魅力があることに気づき、両方の状態を撮影しました。靴を脱ぐポーズや靴を指差す仕草、スケートボードに足を乗せる演出は、単なるスタジオ撮影ではなく、本当に戯れているストーリー性を加えるための工夫です。
日常スタイルのキャラクターに挑む(二次元コスプレ)際、極限の再現度を追求すること以上に、キャラクターの持つリラックスした情緒を伝えることこそが重要だと感じます。原作設定では戦場の王である彼女も、ささやかな日常においては少しアンニュイで目線を緩めることで、一層可愛らしさが引き立ちます。大剣与食べ物を携え、暖色系の光を添えれば、画面全体が実に心地よいものになります。
この写真集は、あの温かいキッチンの日常を具現化したものであり、緊迫した戦いはなく、お腹を満たした少女が午後にボーッと過ごすささやかな時間を切り取ったものです。リラックスしたポーズ与プロップの組み合わせを通して、穏やかで温かい空気感をお届けします。こうした日常系の撮影は実に快適で、作り込んだポーズを排し、普段めったに見られないキャラクターの柔らかな素顔を自然体に描き出すことができました(『Fate/Grand Order』)。