今回の撮影はアジサイが満開の庭園、いわゆる「エンドレスサマー」の花海で行いました。小道具チームがとても凝った準備をしてくれて、手元のレトロな本やガラスの金魚鉢の中で泳ぐ金魚が、シーン全体に生活感とストーリー性を添えてくれています。エヴァーソンというキャラクターの設定に近づけるため、メイクのトーンを意識して調整し、クールグレー寄りのウィッグに淡いブルー系のチョーカーを合わせることで、周囲のピンクとブルーが織りなすアジサイと柔らかく調和させました。白い紗(シフォン)ドレスの生地は軽やかで透け感があり、自然光の下で美しいシルエットを描き出すと同時に、竹編みのリクライニングチェアの上でリラックスした様々なポーズを取るのにも最適でした。
撮影では、ページをめくる瞬間やふと目を合わせる瞬間のキャプチャに重点を置きました。こうした何気ない佇まいは、作り込んだポーズよりもずっとナチュラルに映ります。特筆すべき点として、現地の花叢は非常にレイヤーが豊富だったため、画面が雑多に見えるのを避けるためにカメラ位置を少し高めに設定し、人物と花々を前ボケ・後ボケで綺麗に分離させました。全体のトーンにはほんのりとフィルム感を残し、あの清冷でありながら温かみのあるエルフの気品を再現しようと試みました。
シンプルなドレス姿とはいえ、竹の板の上でエレガントな座りポーズや寝そべりポーズを維持するのは、意外と体幹(コア)のコントロールが必要です。今回のスタイリングとシチュエーションの組み合わせは、二次元キャラクターのみずみずしい清涼感と自然の花の世界が見事に融合した、最近の挑戦の中でも特にお気に入りのエルフ コスプレ作品になりました。