エヴァーソンのこの真っ白なルームウェア衣装に着替えたとき、キャラクターとコミケ会場の雰囲気との間に、なんとも不思議なコントラストを感じました。アズールレーン9周年記念イベントの会場内は大変な人混みでしたが、今回のイベント写真では、展示ホールの片隅にある少し薄暗く背景がすっきりとしたグレーの壁際をあえて選び、白いふわふわの絨毯を敷くことで、騒がしい会場の中に指揮官のための静かで二次元癒し系な空間を作り出そうと試みました。髪色には、肌を白く見せてくれる銀白色のショートウィッグをチョイス。現地の複雑なライティングを考慮し、ウィッグ全体が重くならず軽やかな質感になるよう、丁寧に束感を出してふんわりとスタイリングしました。首元の青白のチョーカーと手首のシアーなレースのスリーブが、この衣装の端正なビジュアルフォーカスです。素材には、ある程度の形状維持力とひらひらとした軽やかさの両立が求められました。実際の撮影では、アクセントとして紫色の魔法書の小道具を組み合わせました。本にあしらわれた金箔押しの紋様が、白と青のベースカラーと絶妙な寒色系の心地よいコントラストを描いてくれます。
撮影中、私とカメラマンの蒲牢411さんとの息はぴったりでした。ルームウェアのスタイリング自体が元々おうちのようなリラックス感を内含しているため、構図ではあえてカッチリとした硬いラインを追わず、膝立ちや横座り、あるいは本で顔を少し隠して瞳だけを覗かせるようなアングルを採用しました。これらのポージングは、エヴァーソンの公式立ち絵が見せる、エレガントでありながらどこかお茶目な雰囲気を最大限に引き出すのにぴったりでした。会場のライティングは決して理想的とは言えませんでしたが、逆光のシチュエーションの中、カメラマンさんがストロボなどの補助光を巧みに使ってくれたおかげで、白髪のハイライトの立体感を綺麗に残しつつ、顔の透明感ある輝きも維持することができました。今回の9周年記念オフラインイベントに一人の参加者として直接関わり、公式キャラクターの洗練された衣装を身にまとって現地でコスプレ撮影ができたことは、それ自体が最高の思い出であり記念になりました。全体を振り返ってみると、事前のヘアメイクから現場でのポージングの引き出し、さらには肌の透明感を強調するレタッチにいたるまで、すべてにおいて公式のオリジナル設定にできる限り近づけるよう努力しました。皆様がこの写真たちをご覧になった際、チューリップ王国が持つあの独特な透明感と穏やかな癒やしを感じていただければ幸いです。