中秋節に合わせて葛仙村で行ったピンクの妖精さんの新スキンの撮影は、事前に綿密なリサーチを重ねて臨みました。以前ネットで見かけた葛仙村の風情ある古風建築と雄大な自然の山水が、エリシアならではの幻想的で気品に満ちた佇まいに完璧に調和すると確信したからです。連休を利用し、たくさんの衣装や小道具を抱えて現地ロケへと向かいました。この衣装は襟元のリボンから腰回りのアクセサリー、腕のアームカバーや脚のゴールドリングに至るまで、細部までこだわりが凝縮されており、自然光の下で極めて上質な質感を放ってくれました。ただ、生地がとても繊細で軽やかなため、カメラの前でペタッと潰れてしまわないようインナーに工夫を凝らして立体的なシルエットをキープし、同時に屋外の気温の中でも快適に過ごせるよう配慮しました。ピンクのウィッグのセットも大仕事で、特に頭頂部の2つの輪っか状の結髪とお花の髪飾りは、屋外を移動してもズレないよう大量のヘアピンで頑丈に固定しました。
ブランコのシーンは施設側と事前に相談してセッティングしたものです。黄色い薄絹の帳、咲き誇る花々、そして木製のブランコが山間の大自然と溶け合い、軽やかな空気感をいとも自然に醸し出してくれました。当日は天候に恵まれ、ほぼ自然光のみで撮影を進めました。とりわけ逆光の瞬間は、髪の毛先やシアーな薄絹の輪郭に柔らかな光の輪が宿り、画面に豊かなレイヤー感を添えてくれました。最も美しい光の角度を捉えるため、強い日差しの下で長時間スタンバイを続けました。ブランコの上で膝を抱えて座ったり、帳を優しく掴んで寄り添ったりと、ポーズが硬くならないよう自然体の脱力感を意識しました。クリア素材のハイヒールは写真映え抜群でしたが、木の桟橋を歩く際は慎重さが求められ、アングルによっては靴を脱ぎ、素足や透明なヒールを活かして脚のラインをしなやかに引き立てました。ブランコの高さや手前の花々の前ボケの重なり具合を絶えず微調整し、画面の華やかさと被写体の存在感を高い次元で両立させました。
中秋節当日だったため観光客の往来も多かったのですが、比較的静かな一角を選んで撮影を行いました。背景に通行人が写り込まないクリーンな構図を狙うため辛抱強くタイミングを見極め、座り姿や手の所作をミリ単位で整え直しました。メイク面ではピンクのウィッグとアイメイクに合わせ、チークとリップにはみずみずしい透明感のある色味を選びました。光が強く当たる環境でも、顔の向きを少し変えるだけでツヤ感のあるメイクが立体的な陰影を際立たせてくれます。カメラに向かう際は、視線による感情表現や愛らしい微細な表情を意識し、キャラクターの内面的な魅力に寄り添いました。カメラマンさんとも構図について絶えず意見を交わし、大口径レンズのボケ味を活かして背景の山林や花壇を柔らかくぼかすことで、人物をくっきりと浮き上がらせました。降り注ぐ光、花の陰影、たなびく薄絹が重なり合い、幻想的でありながら確かな実在感を放つ仕上がりになりました。屋外での衣装の映え方は申し分なく、自然環境との調和も抜群でした。一日を通して体力は相応に消耗し、衣装にも土埃や花びらがつきましたが、レンズの中に宿った生き生きとした煌めきを目にしたとき、すべての準備が報われたと実感しました。自分自身にとっても忘れられない特別な中秋節の記憶となりました。