今回お届けするのは、『崩壊 3rd』のエリシアの「黒淵白花」バージョンのスタイリングです。ネット全体で初公開となる最新の衣装として、事前の準備から最終的なコスプレ写真の撮影にいたるまで、全工程において多大な時間と心血を注ぎ、すべてのディテールを徹底的に調整しました。
ヘアメイクの面では、高彩度でレイヤー感が鮮明なサクラピンクのウィッグを選び、毛先をあえてシャギー(碎发)にカットすることで、ボリューム感を出しつつ、風に吹かれた時により躍動感が生まれるようにしました。キャラクター特有の二次元らしい特徴に寄り添うため、鮮やかなブルーのカラコンとエルフの耳の道具を特別にコーディネートし、リップやアイメイクも細かく調整することで、異世界の少女ならではのしなやかさと誇り高さをレンズの前で再現しようと試みました。
衣装本体について言えば、この白・紫・黒の3色が切り替えられた戦闘服は、実用性と美しさのバランスが非常に良く取れています。上半身は白ベースに金の紋様があしらわれたタイトなシルエットで、襟元のブルーのひし形宝石和幾何学的な襟飾りが視覚的な中心となっており、肩のダークブラウンを基調としたフリル袖や、しなやかに垂れ下がる紫の布地と相まって、非常に豊かなレイヤー感を醸し出しています。ボトムスは深めのスリットデザインにレッグストラップを組み合わせ、全体としてファンタジー感とテックウェア(機能風)な要素を兼ね備えた効果を演出しています。
何言ってもの一番の見どころは、身の丈を超えるこの巨大な長柄の道具です。白ベースに青の紋様が入った旗状の槍の穂先デザインが非常に特徴的で、そこには複雑な幾何学模様が施されています。この兵器を再現するために、道具職人さんが素材や焼き付け塗装を何度も繰り返し試作してくれたおかげで、手に持った時の重量感は抜群です。長時間掲げていると腕が痛くなりますが、大きく振り回した際のアクションの張力は満点で、作品全体のオーラを大いに引き立ててくれました。
ロケ地には、欧州の古い街並みを彷彿とさせる小鎮風の商業街を選びました。火を追う十三人の英傑の一人であるキャラクターが持つ異国情緒あふれる神秘的な色彩と完璧にマッチしています。当初は背景の建築物や通行人のせいで画面が雑然としてしまうのではないかと心配していましたが、カメラマンが黄昏時の「マジックアワー」の光を見事に活かし、欧風ストリートスナップの撮影として私を逆光やサイド光が当たる位置へと配置してくれました。日没前の暖かな黄色の余韻がピンクの髪を照らし、ちょうど頭部のシルエットの輪郭を美しく縁取ってくれたため、画面にはおのずと優しくも神聖な空気感が漂いました。
ポージングの設計においては、いくつかの異なる状態を試みました。静止した立ち姿だけでなく、歩いている躍動的なカット、武器を手に振り返るカット、端正な片手を前に伸ばした魔法詠唱の予備動作なども数多く撮影しました。キャラクターが持つあの自信に満ち溢れた従容とした性格の特質を表現するため、私は常に首筋や肩、背筋をピンと伸ばすように意識し、視線もレンズとの間で絶妙な引き合い(拉扯感)を持たせました。道具そのものが持つ属性に寄り添うだけでなく、あの悠然とした揺るぎない力量感を美しく表現するように努めました。
この衣装は一般に初めてお披露目されるものであるため、後処理(レタッチ)の段階でも過度に変形させるような精細補正はあえて施さず、オリジナルの写真が持つ適度なシャープさを残しました。衣装の表面的な美しさを見せるだけでなく、布地のシワ、光のリアルな反射、そして屋外ロケ全体の空間感をそのまま留めることで、皆さんに寄り切るリアルで空気感溢れるACG屋外ロケーションのビジュアル表現をお届けしたいと考えたからです。