今回このエリシアのメイド服を撮影するにあたり、一番悩んだのは、彼女ならではのチャーミングで親しみやすい空気感をいかに高い再現度で表現するかという点でした。エリシア自身が元気に満ちあふれた存在なので、ポージングもあまりかしこまりすぎず、むしろラフな座り姿や軽やかな振り返りの動きを多く取り入れました。メイクではあえてピンク的アイシャドウとマスカラを強調し、潤んだ透明感のある目元に仕上げています。ブルーのカラコンも非常にクリアなものを選び、彼女のクラシカルな瞳の設定に響き合うようにしました。ウィッグはピンクのグラデーションカラーで、前髪は少し薄めにカットしています。このピンク髪のエルフのオリジナル設定にあるふんわり感を出すため、毛先はコテを使って外ハネのニュアンスを軽くつけました。このメイド服は、襟元のリボンからスカートの裾のレース、数あるトレードマークである白黒メッシュの髪飾りにいたるまでデザインのディテールが満載で、すべてのパーツをベストな位置に微調整する必要がありました。ライティングは柔らかな拡散光(ディフューズ光)に設定したことで、顔の輪郭がよりソフトに映り、硬すぎる陰影を避けることができました。背景には白のヨーロピアンな彫刻屏風とドライフラワーをあしらって幻想的な雰囲気を演出し、メインカラーであるピンクのトーンとも綺麗に調和しています。実は、この二次元キャラクターを表現するときは毎回少し緊張してしまいます。皆さんの彼女に対する愛情が本当に深く、尊いものだからです。だからこそ、表情や手元のアクションからあの躍動感を少しでも再現できるよう全力を尽くしました。手元の小道具も白いトレーや花束などいくつか入れ替え、画面に日常的な生活感をプラスしています。今回の作品を通して、彼女の日常にあるリラックスした自然体の姿が皆さんに伝われば嬉しいです。スカートの裾やレフ板の調整を手伝ってくれたカメラマンさんとアシスタントの皆さんにも心から感謝します。