今回のロケーションにはダ・ヴィンチ棟を選び、クラシカルな建築特有の奥行き感を活かして『Re:ゼロから始める異世界生活』のエミリアが持つ透明感あふれる儚げな気品を表現しようと試みました。当日は日差しが非常に強く、典型的な逆光環境であったため、白飛びしやすいなど撮影にいくつかの課題がありましたが、逆光の中でカメラ位置や顔の角度を微調整し続けることでハイライトを抑えました。
衣装面では、この半透明の青と白のチュールドレスが強い日差しの下で抜群の透光性を放ち、スカート越しに脚のラインがうっすらと透けて見えるだけでなく、太陽光を受けて美しいエッジライトを描き出してくれました。ただし、この素材の弱点は風の影響を極めて受けやすい点です。スカートが最も美しく広がった瞬間を捉えるため、何度もターンやジャンプを繰り返しましたが、最初は回転が速すぎてウィッグがリボンに絡まってしまうこともありました。
ヘアメイクではエルフ耳と銀白色のロングヘアの色彩の鮮やかさを際立たせ、銀白とブルーの寒色系トーンによって屋外の強い光のコントラストに美しく呼応させました。写真編集(レタッチ)では主にシャドウ部のディテールを起こしつつ、光源の持つドラマチックな透過感を大切に残しました。ポージングはキャラクターの優雅な立ち姿をベースにしつつ、スカートの躍動美も融合させました。3枚目は重心のコントロールが完璧でスカートの広がりも美しく、理想的な正面カットに仕上がりました。
撮影は体力を使う大変なものでしたが、現場の陽光、建築の美しさ、そしてキャラクターの佇まいにぴったりな青と白のチュールドレスが融合し、納得のいく素晴らしい雰囲気を表現することができました。