今日、廃工場でエイヤフィヤトラの撮影を無事に終え、早速仕上がった写真と撮影のこだわりをシェアします!今回は『アークナイツ』のエイヤフィヤトラで、被写体は私自身が務めました。
まずは着用感について。ウィッグは事前にカットとセットを済ませておき、両サイドのモフモフした白い獣耳の髪飾りはウィッグネットが隠れるよう丁寧に固定。頭頂部のアホ毛と合わせて全体にふんわりとしたボリュームを出しましたが、風が吹くたびに乱れやすく、撮影中もこまめな手直しが欠かせませんでした。衣装は非常にレイヤード感があり、胸元に赤と黒の幾何学模様を配した淡い紫灰色のノースリーブワンピースに、わずかに光沢のある白いショートケープを羽織っています。強い日差しの下では白飛びしやすいため、角度の微調整に気を配りました。ボトムスにあしらわれた黒いモフモフの裾は羊毛のような上質な質感で、しっかりとした重みがある一方、ホコリが付きやすいのが難点。瓦礫や砕石が散らばる廃工場では、汚さないよう裾を慎重に持ち上げて歩く必要がありました。
小道具としては、手にした黒いアーツ杖が主役です。杖のシャフトにはねじれ絡み合うテクスチャが施されており、ずっしりとした重厚感があるため、片手で構えてポーズをキープする際は手首にぐっと力を入れて安定させました。特に気に入っているのが黒ストッキングとブラウンの厚底ショートブーツの組み合わせです。黒ストッキングは逆光やサイド光を浴びた際に脚のラインをすらりと美しく際立たせてくれますが、厚底ブーツで砂利の山や木の足場を歩くのは危険が伴い、足を挫かないよう常にスローモーションのように慎重に移動しました。腰元の赤いリボンテープと背中の白いロングトレーンはこの衣装の魂であり、廃工場の中で風になびく躍動感を表現するため、風向きを見極めながらタイミングを合わせました。
今回のロケーションには廃墟と化した工業地帯を選定。周囲には錆びついた巨大な金属タンク、複雑に入り組んだ配管の手すり、そして無骨なコンクリート壁が広がっていました。インダストリアルスタイルならではの無機質な硬質感が、エイヤフィヤトラの持つ柔らかな毛並みやリボンと強烈なコントラストを造形。自然光はまさに最高の天然フィルターで、鉄骨構造に腰掛けた1枚目の斜光は、布地の織り目やモフモフしたスカートの立体感を鮮やかに照らし出し、斑模様の壁に落ちる影がドラマチックな陰影を生み出しました。片足立ちで杖を地面に突き、白い布が風を受けて後方へ美しく翻る2枚目のカットは、何度もテイクを重ねて奇跡の瞬間を捉えたものです。頭上から光が降り注ぐ3枚目の逆光は圧巻で、広範囲に広がる黄金色の暖かなトーンが金属の冷たい質感と溶け合い、画面の空気感を極限まで高めてくれました。
写真に物語性を宿らせるため、所作にも動きのある緊迫感を意識しました。身体をひねって振り返ったり、パイプに手を添えて顔を覗かせたり、杖を支点にして身体を軽く持ち上げたりと、硬直した棒立ちにならないよう工夫を凝らしました。足場の悪さや、風でリボンが乱れるもどかしさ、気温の中でモフモフのスカートが蒸れる過酷さはありましたが、カメラの液晶に映る極上の光と影、そして細部のテクスチャを目にした瞬間、すべての苦労が心地よい達成感へと変わりました。
二次元キャラクターの精緻な気品と、廃墟というロケーションが持つ荒涼とした美しさが融合した、心から満足のいく素晴らしい廃墟撮影となりました。