「サーヴァント、アヴェンジャー。召喚に応じ参上した。……何よ、その顔は」ジャンヌ・ダルク(オルタ)のお馴染みのセリフ。プライドが高く少し見下すような態度ですが、根は実はチョロいツンデレ。これこそが、今回の撮影で私がずっと捉えようとしていた感情の核心です。
この堕落しつつも神聖な暗黒騎士のイメージを再現するために、衣装のディテールにはかなりのこだわりを詰め込みました。光沢のある黒のエナメルレザーに深紫色の生地を切り替え、レザーの硬質感と生地のドレープ感を両立させています。さらに胸元や腰回りの鉄チェーン、お馴染みの黒い角、端正な白いウィッグが合わさり、非常に強い視覚的コントラストを生み出しています。
メイクは色白のファンデーションにダークレッドのリップを合わせ、さらに薄い色のカラコンを装着しました。これにより、スタジオの青・紫・赤の3色トップライトの下で、クールで少し危険な雰囲気をうまく際立たせることができました。正直、カメラの前で「私のことが気に入らないのにどうにもできない、そんなあなたの顔を見るのが大好きなの」という表情をずっとキープするのは顔の筋肉が結構疲れましたが、キャラ再現のためには全力投球です。
スタジオも特別にセッティングされた場所で、ゴシックレトロな雰囲気の屋内スタジオを選びました。スクエアスタッズで装飾された深紅のベロアチェアの横には、アンティークな黒い鉄製の鳥かごが置かれています。床に散りばめられた紫紅色のバラの花びらと相まって、全体の基調はダークで神秘的、かつどこか華やかさがあり、ジャンヌ・ダルク(オルタ)の堕落した聖女というイメージに完璧にマッチしていました。
小道具もかなり重量感がありました。旗竿だけでなく、剣の護た(ヒルト)部分にピンクパープルの宝石があしらわれた巨大な長柄の十字剣もあります。これを担いでポーズをとる時は、力強さを表現するだけでなく、キャラクター独特の不敵で上から目線な視覚的スタンスを維持しなければなりませんでした。旗が風になびいて広がったり、斜めに傾いたりする瞬間に、画面の力強さが一気に引き立ちます。
しかし、一番印象に残っているのは、床一面の花びらが引き起こしたちょっとしたハプニングです。衣装がミニスカートにニーハイソックスだったため、花びらの山に座ったり片膝をついたりすると、重心が安定せず滑りやすかったのです。カメラマンさんが自然な眼差しをカメラに収めるために、私は花びらの中で長い間少しずつ動き回らなければならず、小道具も衣装もかなりボロボロになりました(笑)。でも、データを確認した時、この少し乱れた廃墟のような雰囲気が、かえってキャラクターの気質にとてもマッチしていると感じました。
実際、『フェイト/グランドオーダー』において、ジャンヌ・ダルク(オルタ)は外見こそ極めて冷酷に見えますが、本質はとても人間味に溢れたキャラクターです。マスターに突っかかっていく時のあのツンデレ感とギャップ萌えには、本当に胸を撃ち抜かれます。今回のコスプレシェアでも、こうした性格の特質を写真を通して皆さんに届けたいと思い、ウィッグ、衣装、メイク、スタジオセットといったリアルの力を借りて、あの「何よ、その顔は」というシーンの空気感を具現化することを目指しました。
撮影全体を通して一番強く感じたのは、「大変だったけれど最高に楽しかった」ということです。重い小道具を担ぐのは疲れましたが、これほど素晴らしいスタジオセットで本格的なコスプレ表現を完結できたこと、そして照明の下で金属チェーンが放つ独特の光沢感や、暗がりの中で紫と黒が織りなすコントラストを目の当たりにし、すべての苦労が報われたと感じました。今回の準備を通じて、キャラクターへの理解もさらに深まりました。花びらの中で動き回った瞬間や、小道具を担いで作った冷徹な表情のすべてが、今回のコスプレ体験において最も大切な思い出です。