CP30杭州会場、午前中に入場した時はちょうど良い日差しだったので、この自然光を逃さず急いでイベント写真を数組撮影しました。今回コスプレした初音ミクの「星祁の夜」は、衣装全体の白い生地が強い光の下で白飛びしがちですが、ハイライトを少し抑えることで、あの透明感のある質感を出すことができました。午後に撮影を終えてそのままホテルに戻ってデータをインポートし、夜にはレタッチを開始。これぞ「浙江スピード」ですね。鉄は熱いうちに打て、の精神が一番効率的です。
この衣装は実はディテールがかなり多いです。ヘッドドレスのリボンや金属製の星型の飾り、そしてミントグリーンのロングストレートヘアが合わさり、全体のトーンがとても爽やかです。アウターケープのウェーブがかった縁取りやダークブルーのパイピングは裁断の技術が問われる部分で、胸元のゴールドの星型ボタンや幾何学的なステッチが立体感を高めています。撮影時は意図的にいくつかの異なるアングルを選びました。屋外の人混みを背景にスカートの裾を持ち上げる動作で裾の流動性を表現し、振り返る瞬間はリラックスした視線を意識しました。その後、室内の構造がシンプルな壁面エリアに移動し、直射日光を手元や襟元に当てることで明暗のコントラストを作り出し、画面にさらなる奥行きを持たせました。
レタッチの際は、主に肌色の統一と環境光による雑色の処理を行いました。白いワンピースは周囲の光の影響を受けやすいため、ホワイトバランスを少し寒色寄りに調整し、ミントグリーンの清涼感あるトーンを再現しました。屋外のカットは背景のボケ味が良く、通行人が多かったものの綺麗にボケてくれました。室内の3枚は、自然光を活かして背景を暗めに落とし、人物の表情を際立たせています。撮影からポストプロダクションまで全体で約5〜6時間。写真の選別や微調整を含めても、確かに「昼に撮って夜に仕上げる」という計画通りに進みました。
イベント写真として最も試されるのは、混雑した環境の中でいかにクリーンなアングルを見つけるかですが、今回は運が良く、光も会場も絶妙にマッチしてくれました。衣装の裾や袖口にはレースやプリーツがたくさん施されており、歩いている時は動きがとても自然で、静止している時はその綺麗なシルエットが際立ちます。個人的には4枚目のバストアップの近景が気に入っています。少し視線を泳がせ、手の動作と合わせることで、感情のニュアンスがうまく表現できたと思います。髪の質感もぺたっとせず、ふんわりとしたボリューム感が出るように修整しました。
最後に、コスプレをしていて一番嬉しいのは、自分の解釈や美意識をキャラクターに注ぎ込めることです。「星祁の夜」というデザイン自体が天使のような純粋さを持っており、白とミントグリーンの組み合わせはまず間違いありません。今後、このスタイルのスタジオ撮影やロケ撮影をもっとたくさんできる機会があれば嬉しいです。光の加減によって表現力が全く変わってきますから。今回のCP30イベント写真はひとまずこれくらいにして、別アングルの写真も今後順次整理して公開していきます。